【業績でみる株価】オロは戻り高値更新、17年12月期微減益予想だが上振れ余地

2017年12月11日 10:11

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 オロ<3983>(東マ)は、クラウド型ERP(統合型基幹業務パッケージソフトウェア)の開発・販売、およびデジタルを基軸としたマーケティング支援を主力としている。12年12月期は外注費増加などで微減益予想だが、上振れ余地がありそうだ。また増収基調に変化はなく、18年12月期収益拡大が期待される。株価は戻り高値を更新した。17年3月高値を目指す展開が期待される。

■ビジネスソリューションとコミュニケーションデザインを展開

 17年3月東証マザーズに新規上場した。クラウド型ERPで企業の業務改善・経営効率化を支援するビジネスソリューション事業、およびデジタル基軸に企業のマーケティング活動を支援するコミュニケーションデザイン事業を展開している。

 知的サービス業に特化した主力の自社開発クラウド型ERP「ZAC Enterprise」は、広告・IT・コンサルティング業などに豊富な導入実績を誇り、稼働ライセンス数が10万を超えている。

■17年12月期微減益予想だが上振れ余地

 17年12月期連結業績予想は売上高が16年12月期比9.1%増の36億82百万円、営業利益が0.5%減の6億78百万円、経常利益が5.9%減の6億64百万円、純利益が0.2%減の4億60百万円としている。外注費増加などで微減益予想だ。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比22.1%増収、営業利益が28.9%増益、経常利益が13.6%増益、純利益が10.8%増益だった。

 ビジネスソリューション事業は売上高が30.2%増収、営業利益が45.3%増益だった。新規顧客開拓が好調に推移した。コミュニケーションデザイン事業は売上高が15.0%増収と順調だったが、営業利益が外注費の増加や特定案件における損失の影響で32.2%減益だった。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が75.8%、営業利益が82.9%、経常利益が82.2%、純利益が76.2%と高水準である。通期会社予想に上振れ余地がありそうだ。また増収基調に変化はなく、18年12月期収益拡大が期待される。

■株価は戻り高値更新、3月高値目指す

 株価は12月8日に1979円まで上伸して戻り高値を更新した。12月8日の終値は1977円、今期予想連結PERは約33倍、時価総額は約164億円である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。17年3月の上場来高値2412円を目指す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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