【業績でみる株価】レカムは戻り高値圏、18年9月期大幅増収増益・増配予想

2017年12月4日 13:12

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 レカム<3323>(JQ)は、中小企業向けにOA機器や自社ブランド光回線サービスなどを販売する情報通信事業を主力として、BPO事業、海外法人事業も展開している。18年9月期大幅増収増益予想、そして増配予想である。株価は戻り高値圏だ。

■OA機器などを販売する情報通信事業が主力

 17年2月持株会社に移行した。また17年7月第三者割当で光通信<9435>に新株予約権を発行して提携関係を強化した。

 中小企業向けにビジネスホン・デジタル複合機・ネットワーク商品・LED照明・OA機器などの販売・設置工事・保守サービスを行う情報通信事業を主力として、記帳代行などのBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業、および海外法人事業も展開している。

 ストック型収益の光回線サービス、およびLED照明販売や電力小売を行うeco関連事業を強化している。海外法人事業はLED照明中心に中国やASEAN地域に積極展開し、18年9月期には中国で4拠点目、ベトナムで2拠点目の開設を計画している。中期経営計画では目標数値に19年9月期売上高100億円、営業利益10億円、純利益6億80百万円を掲げている。

■18年9月期大幅増収増益予想、そして増配予想

 17年9月期連結業績は、売上高が16年9月期比16.2%増の51億39百万円、営業利益が2.4倍の2億92百万円、経常利益が2.6倍の2億58百万円、純利益が2.6倍の1億40百万円だった。計画をやや下回ったが、利益率の高い海外法人事業が大幅伸長して売上総利益率が2.7ポイント改善し、各利益とも過去最高益を更新して着地した。

 情報通信事業はUTMの売上が牽引して5.6%増収・3.1倍増益、BPO事業は21.5%増収だがコストの為替換算影響で9.8%減益、海外法人事業は上海の営業増員などでLED照明販売が増加して5倍増収・4倍増益だった。

 18年9月期連結業績予想は、売上高が17年9月期比36.2%増の70億円、営業利益が2.1倍の6億円、経常利益が2.2倍の5億70百万円、純利益が2.1倍の3億円としている。配当予想は50銭増配の年間1円50銭(期末一括)としている。

 各事業が伸長して大幅増収増益予想である。情報通信事業は23.1%増収、BPO事業は46.6%増収、海外法人事業はベトナム・ホーチミンへ市の展開も寄与して2.4倍増収の計画である。

■株価は戻り高値圏

 株価は戻り高値圏の110円~120円近辺でモミ合う形だ。12月1日の終値は116円、今期予想連結PERは約23倍、時価総額は約70億円である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。そして26週移動平均線も接近してきた。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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