ミネベア、コロプラ、明治HDなど/本日の注目個別銘柄

2017年11月9日 15:52

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記事提供元:フィスコ


<6479> ミネベア 2419 +211大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は420億円で前年同期比約2.3倍、8月に上方修正した数値373億円を上回る着地となった。通期予想も670億円から730億円、前期比49%増益と、コンセンサスを上回る水準に上方修正。年間配当金も従来の20円予想から26円に引き上げている。ミツミ事業の連結効果で大幅増収増益となったほか、電子機器事業の好調が業績上振れの背景とみられる。

<6740> JDI 216 -25大幅反落。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業損益は124億円の赤字となり、赤字幅は市場予想を40億円程度上回っている。中国スマホ向けの苦戦が響く。通期では売上高が前期比15-25%減収との想定を据え置き、構造改革に伴う特別損失1700億円の計上見通しにも変更はなし。大幅な赤字計上により、追加出資なども必要な情勢とみられ、先行きへの不透明感は一層強まる形となっている。

<9792> ニチイ学館 1312 +162大幅反発で一時上昇率トップ。前日に上半期決算を発表、営業利益は37.5億円で前年同期比約4.6倍、先の上方修正水準で着地している。業務効率改善や教育部門における効率的なプロモーション展開が奏功して大幅増益となった。なお、通期予想は据え置きへ。また、語学教室(「COCO塾」、「Gaba」)の体制見直しなど教育事業の構造改革を発表、市場の要求に沿った展開を評価する流れに。

<3668> コロプラ 1179 -115大幅続落。前日に9月期の決算を発表しているが、今期の厳しいガイダンスがネガティブ視された。前9月期営業利益は129億円で前期比59%減益、従来計画の110億円は上回る着地。一方、今期は80億円で同38%減益の見通し。タイトルミックスの悪化により利益率が大幅に低下するとみられるほか、人材採用再開に伴う人件費の増加もかさむもよう。増益転換を想定する向きもあったため、失望売りが優勢に。

<1803> 清水建 1344 +70大幅反発。前日は決算発表を受けて後場に急落したが、やや過剰反応との見方から、見直しの動きが進んでいるもよう。上半期営業利益は499億円で前年同期比3%減益、会社計画の460億円は上回ったが、市場予想は50億円程度下回っている。決算期待が直近で高まっていた反動も出たようだ。ただ、完成工事総利益率の上昇傾向や受注高の上振れ推移から、通期業績の大幅なコンセンサス切り下がりには繋がらないとの見方に。

<2269> 明治HD 9830 +500大幅反発。18年3月期上期決算が好感されている。上半期営業利益は451億円で前年同期比21%増、市場コンセンサスを20億円程度上回った。また、通期予想は従来の945億円から965億円に上方修正。食品、医薬品事業ともに順調な増益となっている。とりわけ、来期の薬価改定リスクが警戒されるなか、食品事業における利益率の着実な向上が評価される形になっているようだ。

<7745> A&D 641 +100ストップ高。前日に上半期の決算を発表、営業損益は3.2億円の黒字となり、前年同期3.9億円の赤字から大きく改善している。従来予想は1億円の赤字であった。通期営業利益予想も15億円から19億円に上方修正している。中国子会社における外注化の推進等の生産性改善により原価率が予想よりも早く改善したほか、為替の円安も追い風に。想定以上の収益回復確認でインパクトが強まる状況。

<3393> スターティア 745 +100ストップ高。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業損益は従来予想の1.26億円の赤字から2.21億円の黒字に上方修正。MFP、NW機器関連などITインフラ事業が好調のもよう。一部費用の下期ずれ込みも寄与したようだ。第1四半期から収益は改善傾向に向かっていたが、一転しての黒字転換見通しでポジティブインパクトが強まる形になった。《DM》

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