古河電、ファーストリテ、セガサミーHDなど/本日の注目個別銘柄

2017年11月6日 16:16

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記事提供元:フィスコ


<7202> いすゞ自 1731 +62買い先行。17年4~9月期の営業利益は、従来予想の610億円を上回る730億円程度(前年同期比7%増)だったようだとの業績観測が報じられている。ピックアップトラックなど小型商用車の販売が主力のタイ市場で回復した他、中国の建機需要の高まりで、産業用エンジンの販売も想定を上回ったようだ。加えて、国内生産設備の改修などによる採算改善なども寄与。通期予想を上方修正する公算が大きいともされている。

<5801> 古河電工 6080 -1130大幅反落。先週末に上半期決算を発表、営業利益は前年同期比64%増の218億円で、市場予想線上での着地。また、通期営業利益見通しは430億円を据え置いている。上方修正期待などで直近株価が上昇していたこともあって、ネガティブに捉えられた。とりわけ、情報通信ソリューション従来計画の168億円から141億円に引き下げられたことがサプライズと受け止められ、中期的な収益成長期待が低下する格好にも。

<7575> 日本ライフL 4520 -1000大幅反落。先週末に上半期決算を発表、営業利益は49億円で前年同期比42%増益、7-9月期は22億円で同34%増益になった。会社計画は10億円弱上回ったものの、ほぼ市場コンセンサス並みの着地。ただ、好業績期待も高かっただけに、短期的な材料出尽くし感が強まる形になった。野村證券では、食道温モニタリングカテーテルの自社製品など一部製品の競争激化を反映して業績予想を下方修正のもよう。

<4728> トーセ 3245 +115続伸。同社が開発を担当しているスマホ向けカードゲームアプリ「ドラゴンクエストライバルズ」が先週末に正式サービスを開始しているが、アップルストアのiPhone向けゲーム総合セールスランキングで第2位と好発進している。セールス収入の増加が同社業績にも寄与するとの見方から、大幅な業績上方修正につながるとの思惑も強まったもようだ。

<7453> 良品計画 33950 0小動き。月次業績を発表。10月の直営既存店売上高は前年同月比1.3%増、累計では同6.1%増となっている。気温低下で秋冬物の衣料品が好調だった一方、生活雑貨では前期に実施した配送料無料キャンペーンの影響で、家具全般、家電など大型商品の売上が苦戦した。また、台風の影響で客数も伸び悩んだ。なお、ドイツ証券は国内MUJIは想定以上に堅調とし、目標株価を30500円から33200円に引き上げている。

<9983> ファーストリテ 38600 +830続伸。先週末に10月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比8.9%増、気温の低下によって冬物商品が好調に推移したもよう。台風の影響が懸念されたものの、マイナス影響は限定的であった。今期の会社側の既存店前提は1.9%増であるが、2か月間の実績は8.0%増と上振れ推移に。Uアローズ<7606>やアダストリア<2685>など同業他社との比較でも堅調推移となっており、ポジティブな反応が優勢に。

<7105> ロジスネクス 1014 +145一時ストップ高。いちよし証券ではレーティングを「B」から「A」に格上げ、フェアバリューを950円から1200円に引き上げている。世界フォークリフト市場が従来予想以上に国内外で市場拡大の恩恵が見込めること、ユニキャリアとの経営統合により今後は想定以上に一体的なコストシナジー効果発現の取り組みが加速するとこなどを評価。来期、再来期と2ケタの利益成長が続くと見込んでいるもよう。

<6140> 旭ダイヤ 1247 +152大幅続伸。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は18億円で前年同期比20%増、第1四半期の同4%減益から一転して2ケタの増益決算となり、先の上方修正水準で着地している。通期予想は、16.6億円から29億円に上方修正されていたが、今回はさらに36.7億円まで上方修正、引き続き各業界向けに工具の販売が好調のようだ。上半期末配当金も6円から8円に引き上げている(期初予想は3円)。

<9854> 愛眼 330 +33大幅反発。先週末に発表した業績予想の上方修正が買い材料視された。上半期営業利益は従来予想の約1.3億円から3.3億円に大幅上方修正、粗利益率の上昇や経費削減が寄与したもよう。通期予想は0.9億円の期初予想を据え置いているが、大幅な上振れが期待される状況に。第1四半期から好スタートとなってはいたが、収益水準は8年ぶりの高さになるとみられ、PBR水準の割安感なども急速に強まる形へ。

<9824> 泉州電業 3000 +500ストップ高。先週末に東証1部への指定承認を発表している。11月9日に指定替えとなる。インデックスファンドの買い需要などを先取りする動きが強まったようだ。また、流動性は乏しく、需給インパクトは大きいといった見方に。業績も順調推移で1部上場によるアクティブファンドなどの買い需要も期待できるため、PBR水準の割安感など是正のきっかけにつながるとの期待も強いようだ。

<6460> セガサミーHD 1476 -151大幅反落。上半期決算を発表、営業利益は268億円で前年同期比74.5%増益となっている。通期計画の200億円を超過達成へ。「北斗の拳7 転生」の貢献など遊戯機事業がけん引役となった。足元は好決算であるが、2018年2月には遊技機規則の改正を控えており、下半期の業績は非常に読みにくい状況となっている。7-9月期が減益決算になったこともあって、当面の好材料出尽くし感が台頭する形のようだ。

<2371> カカクコム 1685 +106大幅続伸。先週末の前引け後に決算を発表、上半期営業利益は105億円で前年同期比4%増益、会社予想や市場予想並みの着地で、決算数値にはサプライズがなく、先週末の株価は大きな動きがなかった。ただ、決算説明会を受けて、食べログの新料金プランの契約店舗数が加速していることが明らかになっており、本日は評価が高まる展開になった。今後の業績のけん引役につながっていくとの見方が台頭。《DM》

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