遺伝子組み替え大豆ならぬ「遺伝子編集大豆」の作製に成功

2017年10月18日 15:17

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 北海道大学などの研究グループが、ゲノム編集によって大豆の形質を改変することに成功した(日本農業新聞日経バイオテクONLINE)。

 ゲノム編集(遺伝子編集)は、その名の通り遺伝子に対し並び替えなどの操作を行って「編集」する技術。昨今ではCRISPR/Cas9というDNAの2本鎖を切断して遺伝子を編集する手法が注目されており、植物だけでなく人間の遺伝子改変についても研究が進められている(過去記事)。

 今回の大豆のゲノム編集においてもCRISPR/Cas9が使われており、実験では「カリユタカ」という品種の大豆に対し植物体が大きくなるような編集を行ったという。

 ゲノム編集については、ほかの植物の遺伝子を組み込む「遺伝子組み換え」とは異なり、あくまで元々の遺伝子を「編集」するだけであるため、遺伝子組み換え植物に対し課されているような規制対象となるかどうかで議論も起きている。

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