スウェーデン時計ブランド「モックバーグ」日本上陸

2017年10月13日 23:27

小

中

大

印刷

記事提供元:ファッションプレス

 スウェーデン・ストックホルム発時計ブランド「モックバーグ(MOCKBERG)」が日本上陸。2017年11月より時計のセレクトショップ「H°M′S′′ WatchStore」、アメリカンラグ シー(AMERICAN RAG CIE)を中心に展開をスタートする。

■求めるのは”機能的でシンプルであること”

 「モックバーグ」のウォッチは、「シンプル、無駄のないフォルム、そして機能的」の3つをキーワードにデザインされている。文字盤から数字は排除され、並ぶのは12個のインデックスのみ。上品な佇まいの文字盤の上をインデックスと同色で揃えた針が進み、ゆっくりと時を刻んでいく。

 ウォッチのバリエーションを豊かにするのは、「モックバーグ」こだわりのベルト。ブラック、ブラウン、そして染色していないオイルレザーの3種のレザーベルトと、ゴールド、シルバー、ブラックのメタルメッシュベルトを大小2サイズの文字盤と組み合わせた。ラインナップは「オリジナル(ORIGINALS)」「オリジナル ブラック(ORIGINALS BLACK)」「メッシュ(MESH)」と、小ぶりな「ペティット(PETITE)」「メッシュ ペティット(MESH PETITE)」の5つのシリーズだ。

■女性デザイナーならでは”ジュエリー”のようなウォッチ

 「モックバーグ」を手掛けるのは、スウェーデン出身の女性デザイナー、エルヴィラ・エリクソン(Elvira Eriksson)。ファッションデザイン未経験のなか、わずか21歳で「モックバーグ」を立ち上げた人物だ。”自分が欲しいと思ったものをデザインする”そんな素直な気持ちから生まれたウォッチは、ジュエリーのように華やかなデザイン。ゴールドやシルバーなどメタリックカラーが随所に用いられている。細やかなパーツも丁寧に磨き上げられているため、キラキラと輝き、見る角度によって表情が異なるのも嬉しいポイント。

■ダイヤルを挟む2つのパーツでストレスフリー

 女性のニーズに沿った”着け心地のよさ”が備わっているのも特徴だ。ダイヤルを挟むようにして取り付けられたこの2つのパーツが、ストレスのない軽い着け心地を生む。文字盤を少しだけ持ち上げ、腕の接触面積を抑えてくれるため、重さが軽減され、従来の時計が持つ”重い、動きづらい”といったストレスのない着用感を実現した。

■ファッションを学ばず時計デザイナーへ - エルヴィラ・エリクソンにインタビュー

 日本展開に先駆け、「モックバーグ」のデザイナー エルヴィラ・エリクソンが来日。デザインの特徴やブランド立ち上げ当時のエピソードについて話を聞いた。

 Q.はじめに「モックバーグ」のブランドコンセプトを教えてください。「女性が作った女性のための時計」、これがモックバーグです。ブランドをスタートするきっかけとなったのは、私がアメリカから1年間の留学から帰ってきたときのこと。持っていた洋服を全てアメリカに置いてきてしまって、帰国したときに新しい洋服やアクセサリーを購入しなくてはいけなかった。当時一番大変だったのは、時計を見つけること。身に着けたいと思う時計がなかなかなく、いいものはないかなと探していたんです。その時、気付いたんです。時計は男性的なデザインが多いなって。どれもとても大きくて重い。ダイヤモンドがたくさんついているものもある。私はスウェーデン出身で、スカンジナビア文化のもと育ってきたので、ミニマリスティックであること、フェミニンであることを大切に過ごしてきましたから、従来の時計は自分のスタイルとは合わないなと感じました。そこで、「女性のための時計を作ろう」と決心しました。時計って調べてみると、ほとんど男性のデザイナーが作っているんですよね。なぜ女性デザイナーが作っていないんだろうと疑問に思ったのも覚えています。

 Q.決心してからは、どのようにブランドを作り上げていったのでしょうか?まずは、時計のデザインを描くことから始めました。自分が美しいと思うものについて考え続けて、6ヶ月後、プロトタイプとなるファーストウォッチが出来上がりました。そこからはとんとん拍子で。学校につけて行ったらみんなの反応がよく「どこの時計?」「この時計買えるの?」って聞かれて。驚きました。そこから時計の制作をオーダーして、学校の友達に売り始めたんです。数ヶ月後にはオンラインで発売をスタートさせました。

 Q.自分のために作った時計がブランドになる、なかなか珍しい展開ですよね。もちろん初めは、自分のためのウォッチを作ることが目的でした。当時はブランドをスタートするというプランは夢にも思っていなくて。でも、周りの反応を見て変わりました。なぜなら、私が綺麗だなと思うもの、欲しいと思うものが、他の人も同様に好きになってくれることに気付いたからです。

 Q.ところで、時計作りのノウハウはどうやって学んだのですか?友達伝いに、時計作りのプロデューサーを見つけました。想像しているよりパートナーを見つけるのは難しいことではなく、比較的早い段階で見つかりました。時計のデザインは、独学で学び私自身が担当しています。そこからの作り方は、パートナーである彼らが教えてくれる。特にプロトタイプを作るのは、思っているよりハードな試みではなかったんです。もちろん長期的なチャレンジであれば、とても困難だったでしょうけど、モックバーグスタート時は、短いターンでの時計作りだったので。そういう面ではラッキーだったかもしれないです。

 Q.オンラインで展開をスタートするのは、とても現代的。販路を決めたきっかけは何でしょう。オンラインは、マーケットをチェックするのに最適だと思ったんです。早い段階で反応がわかる。売れているか売れていないかの答えもすぐに確認できる。それに、インスタグラムやFacebookなどのSNSを使えることもポイントでした。もし、お店からスタートするとなると、そこに販売店が加わるので、直接カスタマーとのやりとりは生まれず商品に関するフィードバッグを確認することが難しかったはず。ウェブサイトは、直接カスタマーの反応がすぐ確認できましたし、SNSにオフィシャルサイトのリンクを貼れば、オンラインへ引っ張ってくることもできましたので。

 Q.初めてのチャレンジ、結果はいかがでしたか。たった1型、ブラウンとゴールドの2色の展開だったのですが、クレイジーなほど反応がよくて。予想していたより、ずっといいスタートダッシュだったんです。スタート時は在庫を持っていなかったので、プレオーダーからセールスをスタート。まず商品の写真を撮影して、それをウェブサイトにアップする。購入していただいても、デリバリーまではどうしても16週間かかってしまう。そんな環境なのに、みんな一気にオーダーしてくれました。16週間もかかるのにですよ、驚きました。そこで、私は持っている資金すべてを使って在庫を確保しました。成功の1番の決め手は、マーケティングが上手く動いたことだと思います。私には兄がいるのですが、彼はマーケティングのエキスパートなんです。私は商品のデザインを決めて、彼はマーケティングを担当する。今でも私たちの強みといえばマーケティングだと思っていますね。

 Q.マーケティングの成功の秘訣は何でしょう?SNSです。スタートアップの企業なので、少ない予算でもできるSNSは、大きな鍵を握っているとわかっていました。本当に初期の頃から、市場に大きな力を持っていることに気付きSNSに注力してきました。まずは、モックバーグのSNSアカウントを持たなければならないと思って、Facebook、インスタグラム、ピンタレスト、タンブラーなど、やれることはすべてトライしました。そして様々なSNS戦略を考える。常に考えていたことは、どうやったらフォロワーが増えるのか、どうしたら人々はLIKEを付けてくれるのか、#モックバーグ付きの投稿をシェアしてくれるのか。シンプルですがそれだけ。そこからは、インフルエンサーに働きかけたり、フォロワーを多く抱える大きなアカウントとコラボレーションしたり、写真のシェアに関してエンゲージメントをとったり。どんな時も大切にしてきたのは、フォロワーとの関わりです。モックバーグに関して人々とコミュニケーションを重ねていくうちに、ファンがついてきました。その代わり、従来のメディアはすべてスキップ。いわゆるトラディショナルと言われるようなメディアとは、コンタクトを取りませんでした。ブランドが成長してきた今でもその姿勢は変わっていません。大切にしているのはソーシャルメディアです。時に雑誌に載ることはありますが、ブランドの価値、そして私たちが時計ブランドであることが一番伝わるものを選んで、絞っています。雑誌『KINFOLK』などの掲載はブランディングのためです。おそらく将来的にもこの姿勢は変えないと思います。

 Q.お話を聞く限り、サクセスストーリーばかりですが、苦労したことはありましたか?振り返ると全てが大変でした。今じゃ考えられないほど、スタートの頃はよく働き、打ち込んでいましたしね。難しかったことは、すべてを完璧にするための選択。素材の選び方、細部のこだわり。毎年、毎月、毎日、どこをとっても常に向上するようにやってきているので、しっかり長い期間をかけて少しずつ学んできました。また、プロダクトデザインだけでなく、生産、マーケティング、人材など、会社という組織全てがうまく回って最高でなければならないと考えていて。そうしないとモックバーグがうまくいかないので、全てコントロールするために努力してきました。Q.現在何名のチームで動いているのでしょうか。全員で6名です。小さい会社なので、みんなやることがたくさん。でも、これは全員で望んだ結果でもあります。高いクオリティを維持していかなくてはいけない中、人を雇うよりは、どうやったら効率的にできるかを考えている方がやりやすいと思ったのです。物流は、モックバーグの社員ではなく、他のところと契約して頼んでいて、工夫しながら皆で一丸となって頑張っています。

 Q.現在、モックバーグは何ヵ国で展開していますか?スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、フィンランドといった北欧を中心に、ハンガリー、ブルガリア、英国、オランダ、ドイツなどのヨーロッパと台湾。そして、遂に日本がスタートします。日本は、スカンジナビアの文化と似ている部分が多い。魅力的な国ですよね。トラディショナルなスウェーデン文化に、もっとクールなひねりを効かせたというか。街中で見かける女性は、みんな細かい部分に気を使っていてオシャレ。わずかにオリエンタルな要素を含んでいるところも素敵です。きっとモックバーグはうまくいくはず、日本と相性がよいことを望んでいます。

 Q.出身地・スカンジナビアの文化は、モックバーグをデザインする上でも意識されていますか?

 アイデアのベースは、スカンディナヴィアデザインです。大きなダイヤモンドやビジューといったデコレーションは付けず必要最小限。重くなく肌になじむ機能性。素材もできるだけ軽いものを選んでいます。シンプルでミニマリスティック、そして機能性が高い。これらが備わっていることこそが、スカンディナヴィアの文化なんです。デザインというのは機能性にとても近い。腕がどう感じるか、重くないか。デザイン面と機能面を重ねて仕上げた、モックバーグの時計は、スカンディナヴィアの文化を象徴しているようなものです。Q.時計をデザインする際、他に意識していることはありますか?ジュエリーのような雰囲気であることも大切。時計としての役割だけでなくブレスレットのような感覚で付けて欲しいと思っていて。キラキラと光るようパーツの角を磨き、高級感を出しました。また、通常の時計にはないジョイント部分をつけることで、よりアクセサリー感覚でつけてもらえるようにデザインしています。また、コントラストのある配色もポイントです。ゴールドとブラックのコンビなど、女性が作った女性らしいデザインになっていると思います。

 Q.機能面にはなぜ着目を?昔、大きな時計を身に着けているとき、パソコンで作業をすると重くて。すぐに外したくなっていました。その経験が根底にあって、軽さを追求するようになりましたね。モックバーグを着けてからは重さによるストレスはなくなりました。Q.最後に、モックバーグを今後どのように成長させていきたいですか?元々、時計やネックレス、リングといった小物、アクセサリーがとても好きだったので。モックバーグを国際的なアクセサリーブランドとして成長させていきたいですね。もちろん、日本での成功も願っています。

■2017年11月からいよいよ日本で発売

 モックバーグの日本展開は、時計のセレクトショップ「H°M′S′′ WatchStore」、アメリカンラグ シー(AMERICAN RAG CIE)を中心に、2017年11月からスタートする。また、いち早く手に取れる期間限定イベントも東京・新宿伊勢丹店にて11月1日(水)から7日(火)まで。価格帯は17,000円~20,000円となる。

■【アイテム詳細】

 モックバーグ発売時期:2017年11月発売スケジュール:・11月1日(水)~7日(火):新宿伊勢丹期間限定ストア住所:東京都新宿区新宿3丁目14-1 1F アクセサリーイベントスペース・11月8日(水)~:H°M'S" watch store全店舗展開スタート・11月中旬~:アメリカンラグシー新宿店札幌店名古屋店京都BAL店ルクア大阪店 <アイテム例>・オリジナル 、オリジナルブラック 各19,000円・メッシュ 20,000円・ペティット 17,000円・メッシュ ペティット 18,000円【問い合わせ先】ビヨンクール カスタマー サポート センター TEL : 0120-611-307受付:10:00~17:00(月~金)

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

関連キーワードFacebookコラボレーションスタートアップスウェーデンモックバーグ(MOCKBERG)

関連記事

広告