【注目銘柄】菱電商事は年初来高値更新、18年3月期予想を増額修正、通期予想は再増額の可能性

2017年10月3日 15:07

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 菱電商事<8084>(東1)に注目したい。三菱電機<6503>系の商社で、FAシステム、冷熱システム、IT施設システム、エレクトロニクスの各分野に幅広く展開している。18年3月期第2四半期累計および通期予想を増額修正した。通期予想は再増額の可能性が高いだろう。株価は年初来高値を更新した。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期予想を増額修正、通期予想は再増額の可能性

 9月25日に18年3月期第2四半期累計(4~9月)および通期の連結業績予想を増額修正した。売上高が顧客ニーズに基づく積極的な提案活動の取り組みで想定を上回り、利益面では販管費の抑制や為替の安定も寄与するとしている。

 第2四半期累計連結予想は、売上高を27億円増額して前年同期比10.3%増の1132億円、営業利益を3億円増額して2.2倍の18億円、経常利益を5億円増額して3.5倍の20億円、純利益を4億円増額して4.7倍の14億円とした。

 通期連結予想は、売上高を27億円増額して17年3月期比3.8%増の2275億円、営業利益を3億円増額して31.9%増の36億円、経常利益を5億円増額して51.5%増の37億円、そして純利益を4億円増額して80.1%増の25億円とした。

 通期予想は第2四半期累計の増額分を上乗せして下期予想を据え置いた形である。また修正後の通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が49.8%、営業利益が50.0%、経常利益が54.1%、純利益が56.0%である。設備投資関連で下期の構成比が高い収益特性も考慮すれば、通期予想は再増額の可能性が高いだろう。

■株価は年初来高値更新の展開、好業績評価して上値試す

 株価(17年10月1日を効力発生日として2株を1株に併合)は、9月26日に1760円まで上伸して年初来高値更新の展開となった。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなり、1700円近辺のフシを突破する動きだ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

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