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好調な経済指標が追い風に、1ドル113円に回復 10月3日のドル円為替
いよいよ2017年も残り3カ月を切った。残り期間の中で注目すべきは、12月に米国で追加利上げが実施されるのかどうかだろう。トランプ大統領の掲げる税制改革がどこまで円滑に進行していくのかにも注目は集まる。そして懸念されるのは米国と北朝鮮の関係が今後どのように進展していくのかだ。もちろんロシアゲート疑惑も解明はされておらず、またいつ大きな問題としてスポットライトを浴びることになるかわからない。為替相場はまだまだ大きく変動する可能性があるのだ。リスクオン、リスクオフの切り替えが大切になってくるだろう。
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10月1週目で注目される経済指標は、年内の追加利上げに影響を与えることになるであろう、9月ISM製造業景気指数、9月ISM非製造業景気指数、9月雇用統計だ。9月2日の1週間のスタートはドル買いから始まった。10:35(すべて日本時間)ごろには1ドル112円91銭と113円突破目前までドルは上がり、16:40ごろには1ドル113円07銭の高値をつけている。その後は反発でドルが売られ、23:00前には1ドル112円51銭までドルが下がる展開だったが、23:00に経済指標が発表されると一変する。8月建設支出が前月比+0.5%と、事前予想の+0.4%、前回の-1.2%を上回ってきた。さらに注目を集めた9月ISM製造業景気指数が60.8と、事前予想の58.0を大幅に上回った。2004年以来の高水準ということで、市場ではポジティブサプライズとして受け止められている。ハリケーンのハービーやイルマの復興特需も影響しているのは間違いない。市場はドル買いに大きく動き、すぐに1ドル112円90銭まで急上昇した。
FRB高官の講演では追加利上げには消極的な意見が目立った。23:00ごろにはハト派のカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が、コアインフレが2%に達するまでは利上げは止めるべきとコメント。日付の変わった3日3:50ごろにはカプラン・ダラス連銀総裁が、12月利上げには熟考が必要だと述べている。4日にはイエレンFRB議長の講演が予定されており、最も注目を集めることになりそうだ。(記事:ろひもと理穂・記事一覧を見る)
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