【業績でみる株価】ピクセラは4Kテレビ対応セットトップボックス(STB)など育成

2017年9月27日 11:51

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 ピクセラ<6731>(東2)は、PC向けチューナーなどを主力とするコンピュータ周辺機器メーカーで、4Kテレビ対応セットトップボックス(STB)など新分野の育成も強化している。17年9月期黒字化予想である。株価は動意づいた6月高値から反落したが調整一巡感を強めている。

■17年9月期黒字化予想

 PC向けチューナーなどを主力とするコンピュータ周辺機器メーカーで、AI、4Kテレビ、防災市場など新分野の育成も強化している。9月20日には国内のケーブルテレビ事業者から、新規商材であるAndroid TV(TM)を搭載したセットトップボックスを受注したと発表している。重点分野の主力と位置付けている4Kテレビ対応セットトップボックスの新機種である。

 なお16年9月期において5期連続の営業損失を計上し、17年9月期第3四半期累計(10~6月)においても営業損失を計上した。継続的に営業利益、営業キャッシュフローを確保する体質への転換には時間を要することが見込まれるため、引き続き継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在している。

 17年9月期連結業績予想(7月14日に減額修正)は、売上高が16年9月期比26.2%増の23億99百万円、営業利益が42百万円(16年9月期は3億93百万円の赤字)、経常利益が10百万円(同4億53百万円の赤字)、純利益が4百万円(同4億81百万円の赤字)としている。

 主力商品と想定していた国内大手事業者向けセットトップボックスが、当該事業者からの仕様変更などにより生産開始が後ずれし、期中に見込んでいた売上約20億円が18年9月期からの計上見通しとなった。また現行機種の販売も弱含みとなった。ただし当該製品の利益率は自社ブランド製品と比較して低く、開発にかかる費用も想定を下回ったため、各利益は黒字化予想を維持した。18年9月期は後ずれしたセットトップボックスの量産本格化で収益改善を期待したい。

■株価は調整一巡感

 株価は6月上旬に動意づき、100円近辺でのモミ合いから上放れて452円まで急伸した。その後は上値を切り下げ、9月以降は概ね200円~250円近辺で推移している。ただし週足チャートで見ると、26週移動平均線近辺から切り返して調整一巡感を強めている。9月26日の終値は216円、時価総額は約101億円である。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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