日本の隠れた魅力を世界に発信!JALとトリップアドバイザーが協業

2017年9月12日 20:05

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「Untold Stories of Japan」のイメージ(写真: 発表資料より)

「Untold Stories of Japan」のイメージ(写真: 発表資料より)[写真拡大]

  • 提携のイメージ。

 いま多くの旅行者が一度はチェックするサイトがある。それは、49カ国・地域で展開し、月間来訪者数は約4億1,500万人にのぼる世界最大の旅行情報サイト「トリップアドバイザー」だ。ホテルや旅先の情報や口コミ、価格比較が簡単にできるとして旅好きの間では必須サイトとなっている。

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 そのトリップアドバイザーと日本航空が11日、訪日旅客の増加が見込まれる2020年の東京五輪に向け、日本特集サイト「Untold Stories of Japan(知られざる日本)」などを構築し、訪日旅客の国内旅行を喚起する取り組みを共同で行うと発表した。

 国内ではインバウンド(訪日外国人)の増加が話題となっているが、トリップアドバイザーのユニークセッションデータ上でも、世界の人々の日本への関心は高いという。日本関連ページの閲覧者は過去4年間に、毎年平均30%の増加を見せている。

 一方で、その閲覧先は既に認知度の高い東京・大阪・京都といった都市に偏っているのが現状だ。今回新たに構築する日本特集サイトでは、まだあまり知られていない日本の魅力的な各地域、都市、施設にスポットを当てていく。トリップアドバイザーのサイト上に構築する日本特集サイトで日本の知られざる魅力を世界各国へ続々と発信するのだ。

 同サイトは、今年の10月中旬以降の公開を予定している。まずは東北地方、九州地方、沖縄、東京近郊の都市に焦点をあてた映像コンテンツを中心に展開していく。デスクトップ、タブレット、モバイルから閲覧が可能で、英語、中国語(繁体字)、タイ語をはじめとする多言語に対応していくそうだ。

 協業の展開では、JALが独自の日本コンテンツの提供と情報支援などを行い、トリップアドバイザーは主にサイトの構築・運営と映像コンテンツの制作を担当。両社は協力しながら2020年までにコンテンツを拡充し、さらには地方自治体・企業・観光施設などとも連携し、特集サイトの充実を力強く図っていくとのこと。

 また、今回の協業により、JALは訪日旅客専用運賃である「JAL Japan Explore Pass」を紹介することで国内線事業収益力の強化を、トリップアドバイザーは訪日旅客に対する更なる情報の充実を図る。今回の協業はお互い大きなメリットが生まれるまさにwin-winの関係となりそうだ。(記事:久保圭大郎・記事一覧を見る

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