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ソニー、積水ハウス、ラウンドワンなど/本日の注目個別銘柄
<1928> 積水ハウス 1831 -58.5反落。前日に第2四半期の決算を発表、上半期営業利益は903億円で前年同期比14%増となり、会社計画の750億円を上回る着地に。市場予想を上回るも、一過性要因である不動産売却益67億円の寄与が想定以上だったこともあり、ポジティブなインパクトは限定的となっている。クレディ・スイス証券では、通期計画は据え置かれ、第2四半期に貸倒引当金55億円が計上されたため、印象はややネガティブとしている。
<2695> くら 5070 -720大幅続落。前日に発表した決算内容が嫌気された。第3四半期営業利益(累計)は43億円で前年同期比12%減益、5-7月期でも同11%減益となっており、通期の増益計画達成に不透明感が強まる形にもなっているようだ。5月のアニサキスに関連した報道の影響などで、既存店売上高が苦戦したもよう。野村証券では、スシローグローバルホールディングスが改善している点などと比較すると物足りない印象としている。
<4680> ラウンドワン 1305 +38続伸。前日に8月の月次動向を発表、プラス材料視される格好のようだ。8月既存店売上高は前年同月比12.0%増となり、3カ月連続でのプラス、かつ今期最大の伸び率となった。『大人1名につき小学生以下名無料キャンペーン』などの効果継続、雨天が多く屋内型レジャー施設への需要が高まったこと、前年の『Pokemon Go』人気の反動などが背景のようだ。なお、9月に入っても既存店売上は堅調に推移としている。
<6378> 木村化 459 +38大幅続伸で年初来高値更新。6日の原子力規制委員会の定例会では、柏崎刈羽原発6、7号機について適格性を否定する意見は出ず、近く新規制基準に適合したことを示す審査書案がまとめられる方向となっている。東電の原発が新基準に合格する見通しになったのは初めて。原発関連機器を幅広く手掛ける同社にとっても、ポジティブな方向と捉えられているようだ。個人投資家の関心が高まりやすい銘柄であり、注目度が高まる展開に。
<4528> 小野薬 2322.5 +124大幅反発。ブリストル・マイヤーズ(BMY)では、「オプジーボ」と「ヤーボイ」併用療法のフェーズ3試験が統計的優位差を達成して早期に終了したと発表している。BMYの株価は米国市場で約5%の上昇となっている。8月の試験結果には失望感も強かったため、今回の成功にはポジティブなインパクトも強いもよう。オプジーボの期待値の高まりによって、同社にとってもプラス材料と捉える声が多いようだ。
<6077> N・フィールド 1518 +300ストップ高。ゴールドマン・サックス証券が投資判断を新規「買い」、目標株価を3600円としている。医療費増大の中で政府は入院日数の削減と在宅看護への移行を標榜しており、事業環境は追い風と指摘。前年に大量出店した店舗の収益貢献と、出店抑制/内部統制のステージに入ったことで、今下期より大きく収益性が向上するとみているもよう。株式市場では同社の成長性を織り込みきれていないとの考え。
<3179> シュッピン 2218 +238大幅続伸。前日に発表した月次動向が買い材料視された。8月売上高は前年同月比で45.4%増となり、今3月期に入ってからは月を追うごとに伸び率が拡大する状況となっている。前期以降では最大の伸び率となった。EC売上高も同43.4%増となり、16カ月ぶりの高い水準となった。7-9月期業績も、4-6月期の2ケタ増収増益という決算を上回るものが期待できるといった見方に。
<6758> ソニー 4298 +40反発。SMBC日興証券は目標株価を4500円から6500円に引き上げ(「1」継続)。市場では19年3月期以降の業績モメンタム鈍化リスクを懸念しているが、「現実」の四半期業績を着実に積み上げ、11日の熊本工場見学、21日の東京ゲームショー、18年5月の新中計などがカタリストとなり、徐々に19年3月期以降の「理想」を織り込んでいくとみているもよう。同証券では19年3月期営業利益6600億円を予想。《DM》
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