【業績でみる株価】WDBホールディングスは上場来高値圏、18年3月期1Q大幅増収増益で通期予想に増額の可能性

2017年8月24日 16:26

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 理学系研究職人材派遣の大手で、CRO事業の拡大も推進しているWDBホールディングス<2475>(東1)の18年3月期第1四半期は大幅増収増益だった。人材派遣需要が高水準であり、通期予想に増額の可能性がありそうだ。株価は上場来高値圏だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期1Qは大幅増収増益、通期予想は増額の可能性

 18年3月期第1四半期(4月~6月)連結業績は売上高が前年同期比14.1%増の90億22百万円で、営業利益が26.0%増の10億05百万円、経常利益が27.1%増の10億17百万円、純利益が2.5倍の10億96百万円だった。

 主力の人材サービス事業が13.7%増収・27.9%営業増益となり、全体を牽引した。理学系研究職派遣ならびに工学系技術職派遣が堅調に推移した。CRO事業はWDBアイシーオーの受注が堅調で14.7%増収だったが、海外における投資負担で14.4%営業減益だった。純利益は特別利益に固定資産売却益を計上したことも寄与した。

 通期連結業績予想は売上高が17年3月期比14.9%増の375億60百万円、営業利益が9.9%増の37億49百万円、経常利益が10.0%増の37億59百万円、純利益が36.1%増の28億22百万円としている。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高24.0%、営業利益26.8%、経常利益27.1%、純利益38.8%と高水準である。人材派遣需要が高水準であり、先行投資負担を吸収して通期予想に増額の可能性がありそうだ。

 なお配当予想は6円増配の年間17円(第2四半期末7円、期末10円)としている。予想配当性向は12.1%である。8月4日には配当方針について、18年3月期から配当金の増額かつ配当性向の引き上げを実施すると発表している。将来的には今後5年程度をかけて、最終的に配当性向を30%まで引き上げていく方針とした。配当予想についても増額の可能性がありそうだ。

■株価は上場来高値圏、好業績を評価して上値試す

 株価は8月16日に上場来高値2717円円まで上伸して堅調に推移している。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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