【業績でみる株価】日本化薬は上場来高値圏、18年3月期1Qが大幅増益で通期予想は増額の可能性

2017年8月23日 13:56

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 半導体向けエポキシ樹脂などの機能化学品事業、抗がん薬などの医薬事業、自動車エアバッグ用インフレータなどのセイフティシステムズ事業を展開している日本化薬<4272>(東1)の18年3月期第1四半期は大幅増益だった。通期は利益横ばい予想だが増額の可能性が高いだろう。株価は上場来高値圏だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期1Q大幅増益、通期予想は増額の可能性

 18年3月期第1四半期(4月~6月)の連結業績は売上高が前年同期比4.9%増の408億80百万円で、営業利益が26.2%増の62億33百万円、経常利益が88.0%増の65億70百万円、純利益が88.6%増の45億27百万円だった。

 主力3事業がいずれも好調に推移した。機能化学品は海外向けエポキシ樹脂の好調などで1.5%増収・47.5%営業増益だった。医薬はバイオンミラーの抗体薬などが伸長して2.4%増収・46.8%営業増益だった。セイフティシステムズは自動車エアバッグ用インフレータなどが好調で15.3%増収・5.9%営業増益だった。

 通期の連結業績予想は、売上高が17年3月期比5.9%増の1685億円、営業利益が1.8%増の200億円、経常利益が2.8%増の205億円、そして純利益が10.5%減の140億円としている。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高24.3%、営業利益31.2%、経常利益32.0%、純利益32.3%で、利益進捗率が高水準である。通期予想は増額の可能性が高いだろう。

■株価は上場来高値圏、好業績評価して上値試す

 株価は15年1月高値1682円を突破し、8月3日に上場来高値となる1737円まで上伸した。その後も堅調に推移している。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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