【中国の視点】米中の高レベル会話、貿易不均衡が引き続き主要課題へ

2017年7月10日 13:41

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記事提供元:フィスコ


*13:41JST 【中国の視点】米中の高レベル会話、貿易不均衡が引き続き主要課題へ
米中両国政府の高官が参加する「米中包括経済対話」が7月19日にワシントンで開催される予定だ。同会議では、両国間の経済問題などが協議される見通しだ。

同会議の焦点について、米中間の貿易不均衡の是正になると予測されている。米政府は、米国産牛肉の対中輸出の再開を評価。これから対中輸出拡大に向けた対話を積極的に進める意向を示した。

ただ、中国の専門家は、牛肉や大豆などだけでは米中間の貿易不均衡を是正するのは困難だとの見方を示した。米国が付加価値の高いハイテク製品などの対中輸出を拡大させなければ、対中貿易赤字の大幅縮小を見込めないと強調した。ハイテク製品の対中輸出は1000億米ドル規模になると予測され、これは対中貿易赤字(約3000億米ドル)の縮小に大きく寄与できると指摘された。

なお、4月の米中首脳会談で策定された貿易不均衡是正の「100日計画」で、両政府は農産品の貿易や金融サービス、投資、エネルギーなど10分野での協力強化を合意した。中国の財政部は5月、この「100日計画」について、早い段階で収穫を確認したと評価した。

また、トランプ大統領は、中国が重要な貿易パートナーであり、中国と戦略的な互恵関係を築く意向を示した。《AN》

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