任天堂、「スイッチ」向けオンラインサービスを2018年から開始

2017年6月13日 08:37

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記事提供元:エコノミックニュース

任天堂が最新のゲーム機「Nintendo Switch」向けにオンラインサービスを開始すると発表した。任天堂はゲーム機本体というハード、ゲームのソフトに続き、オンラインサービスという新たな収益源の確立をできるか、今後注目を浴びることになりそうだ。

任天堂が最新のゲーム機「Nintendo Switch」向けにオンラインサービスを開始すると発表した。任天堂はゲーム機本体というハード、ゲームのソフトに続き、オンラインサービスという新たな収益源の確立をできるか、今後注目を浴びることになりそうだ。[写真拡大]

 任天堂<7974>が最新のゲーム機「Nintendo Switch」(以下、スイッチ)向けに、オンラインサービスを開始すると発表した。料金は1ヶ月300円、3ヶ月800円、12か月2,400円(いずれも税込)の3つのプランを用意した。

 これまでサービス開始を2017年秋からとしていたが、2018年に変更となっている。尚、現在無料で利用できるネット上の対戦は、オンラインサービス開始後は有料となる。

 有料サービス開始以降は、ボイスチャット機能(2017年夏に機能限定の先行配信を予定)に加え、「スーパーマリオブラザーズ3」、「バルーンファイト」他の過去の任天堂のゲームソフトを楽しめる「クラシックゲームコレクション(仮称)」の配信を計画(オンラインプレイも可能)。更に、サービス利用者限定でニンテンドーeショップにおいてスイッチソフトの特別価格での提供も予定している。有料化後、ユーザーは単にオンラインプレイを楽しむだけではなく、様々なサービスを受けられることになる。

 人気化し品薄状態が続いているスイッチであるが、対戦や協力等のオンライプレイも人気となっている。

 ゲームのハード及びソフトという単発売上中心の任天堂は、以前より継続的に収益が上がるビジネスモデルを模索してきた経緯がある。今回のスイッチ向け有料オンラインサービスは、任天堂としては1人当たり月額約300円とはいえ、人気化しているサービスであり、今後安定的な収益源となる可能性を有している。

 スイッチの人気化により、ゲーム業界王者の存在感を業界に再認識させることに成功した任天堂であるが、各方面から指摘され、自身も模索を続けた安定的な収益源の確保がスイッチ向けオンラインサービスの開始で実現する可能性がある。任天堂はゲーム機本体というハード、ゲームのソフトに続き、オンラインサービスという新たな収益源の確立をできるか、今後注目を浴びることになりそうだ。(編集担当:久保田雄城)

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