クリエ・ココ、すい臓がんをカンタン診断のアプリ、医師への相談機能も

2017年5月1日 15:01

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すい臓がんアプリ・ランディングページ(写真:クリエ・ココ社発表資料より)

すい臓がんアプリ・ランディングページ(写真:クリエ・ココ社発表資料より)[写真拡大]

 クリエ・ココ(岡山県岡山市)とForMedicine(岡山県倉敷市)は28日、すい臓がんの診断アプリ「すい臓がん診断おうちでカンタン相談」を公開したことを発表。健康に不安を感じる人が医師に相談できる機能も搭載し、さまざまな理由で病院に行くのが難しい人が早期に病気を発見するきっかけとなる。

 日本において死亡原因の第1位であるがんの中でも、すい臓がんは早期に発見することが難しいとされている。早期発見が難しい理由としては、症状が出にくいことだけでなく、胃がんや大腸がん、肺がん、乳がんなどのような、早期発見のための有効な検査がないことも挙げられている。

 早期発見、早期手術をすれば切除できるものの、すい臓がんが発見されたときには、手術できないほど進行していることが多い。そのため罹患率は死亡率とほぼ等しく、1年間で3万人以上の人が命と落としているという。

 発見されたときの症状としては、胃や背中が重苦しい、腹部の調子が悪い、体重が減少するなどがある。すい臓がんのみに当てはまる症状とはいえず、判断が難しい。すい臓がんを引き起こす要因として、糖尿病や肥満・喫煙があるため、潜在的に罹患リスクを抱える人が多い病気でもある。

 今回発表されたアプリでは、年齢や身長・体重などの情報を入力して質問に答えるだけで、自動的にすい臓がんのリスク診断が可能。さらにすい臓がんに限らず、現役医師に直接病気や健康についての相談ができる機能もある。3枚分の無料チケットがもらえ、「病院にいくほどではない」というレベルでも気軽に相談しやすい。

 体調不良を感じても自分自身で症状を把握し、適切な医療機関へ相談することは難しい。また日常生活に支障がなければ放置してしまいやすい状況を防ぎ、ウェブ上のみの相談は、今までの医療相談のハードルを下げる役割を果たす。

 クリエ・ココは、ウェブシステム開発やアプリ企画などを行っており、これまでに介護向けのアプリを開発している。アプリはAppストアのみでの販売。現時点ではアンドロイドには対応していない。(記事:高橋珠実・記事一覧を見る

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