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自然災害リスクをワンクリックで確認 国土地理院が「地形分類」情報
あなたが住んでいる土地は、昔は海・湖・池などだった? そんな土地の成り立ちが分かる「地形分類」図を、国土地理院が提供している。[写真拡大]
あなたが住んでいる土地は、昔は海・湖・池などだった? そんな土地の成り立ちが分かる「地形分類」図を、国土地理院が提供している。自然災害のリスクが詳細に確認できるため、転居や土地購入などの際に役立ちそうだ。
今は立派に整地されて住宅やビルが立ち並んでいる土地も、昔は思いもよらない地形だったかもしれない。海・湖・池・田んぼなどだ。そういった埋立地や隆起地、山を切り崩した土地などは、自然災害の際のリスクを無視できない。
そんな土地の由来を確認することができる「地形分類図」を、国土地理院が3月29日に改訂の上で公開した。本来どのようにできた地形であるのかを示す「自然地形」と、人工的に整地された経緯がわかる「人工地形」の2種類から、身近な土地が元はどのような姿だったのかを確認できる。サイト上で地名・住所・経度と緯度などで検索してから該当の土地をワンクリックすれば、「その土地の成り立ち」と「自然災害リスク」が閲覧できる。例えば、国土地理院の所在地である「茨城県つくば市北郷」のデータは、以下のようなものだ。
・土地の成り立ち:周囲より階段状に高くなった平坦な土地。周囲が侵食により削られて取り残されてできる。
・自然災害リスク:河川氾濫のリスクはほとんどないが、河川との高さが小さい場合には注意。縁辺部の斜面近くでは崖崩れに注意。地盤は良く、地震の揺れや液状化のリスクは小さい。
地震・台風・水害などの自然災害においては、土地の成り立ちに起因する被害が多々起きている。東日本大震災の際の東京湾岸エリアの液状化、2014年の広島豪雨災害で起きた170ヶ所以上にものぼる土砂災害などだ。
このほか、「河川の氾濫による浸水」や「軟弱地盤による地震の揺れの増幅」なども見逃せないリスクだ。自分の居住地や所有地にどのようなリスクがあるのか、ぜひ確認しておきたい。また、土地の購入や転居の際の参考にもなる。
今は立派で近代的な景観の土地も、かつては水場や山の斜面などだった可能性がある。リスクと特性を知った上で購入や活用するのは良いが、知らずに自然災害の被害を受けてしまわないように、身近な土地の由来を知っておきたい。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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