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【中国の視点】ブラジル経済、食肉の輸出急減で回復遅れの可能性
記事提供元:フィスコ
*13:03JST 【中国の視点】ブラジル経済、食肉の輸出急減で回復遅れの可能性
低迷するブラジル経済が政治不安の高まりを受け、回復が遅れるとの懸念が一段と高まっている。賞味期限切れの肉を輸出していた事件が発覚された後、主要輸入国・地域は相次いでブラジル産食肉の輸入を一時停止している。
ブラジルのブライロ・マージ農牧食糧供給大臣はこのほど、今回の事件で世界の食肉市場におけるブラジルのシェアが10%減少する恐れがあると予測した。これまでの年間輸出額は約150億米ドルとなり、予想通りなら15億米ドルの輸出減になる可能性がある。
また、最新報告によると、今週21日の輸出額は7万4000米ドルにとどまったという。これは過去の1日当たりの輸出平均額6300万米ドルに比べると、約99.9%の減少となる。
中国の専門家は、世界の食肉市場におけるブラジルのシェア拡大について、これまで数十年の努力の結果だと分析した。ただ、今回の事件でこれまで築いてきた信用が一気に崩れると警告。輸出は簡単に回復しないとの見方を示した。
なお、ブラジルの食肉加工業者21社は品質検査官らに賄賂を送り、賞味期限切れや衛生基準を満たさない食肉を国内外で販売していた。当局は現在捜査員を増員し、調査を進めている。《ZN》
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