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スポナビライブとDAZNの攻防戦
■スポーツ動画配信サービス
最近はCMも多く流れるようになったDAZN、その存在感は日に日に増している。日本ではJリーグの放映権を取得したことで知名度、顧客共に一気に増やした。Vリーグや一部のプロ野球チームのホームゲーム(横浜ベイスターズと広島カープ)の試合も配信する。
国内スポーツだけでなく、サッカーではブンデスリーガやセリエAと言った今現在日本人選手を要するリーグも配信している。NBAやNHLなどアメリカのスポーツを観たいと言った顧客に対しての要望にも応えている。
一方で、ライバルももちろん存在する。国内では、その最大のライバルがスポナビライブだろう。
■スポナビライブとは
スポナビライブは、DAZN同様スポーツを幅広く扱っている動画配信サイトだ。ソフトバンクとヤフーが共同で運営している。アプリをダウンロードすることで配信を見ることができるといった仕組みだ。
DAZNとの違いは取り扱いスポーツだが、この二つは均衡状態を保っていると言ってもいい。例えばサッカーで見ると、スポナビライブはプレミアリーグとリーガエスパニョーラを網羅している。DAZNのブンデスリーガとセリエAを加えたら全世界のサッカーファンの大半は獲得できることになるのだ。
そんなスポナビライブだがDAZNの影響を受けたためか、大きな戦略に出た。16日から5月利用分まで無料で見放題というキャンペーンを出したのだ。通常は、無料期間が1カ月であるのに対し1か月半の無料期間を設けた。恐らくだがこれはJリーグが開幕したことにより急激に増えたDAZNユーザーの動きを見てのことだと考えられる。
日本のDAZNユーザーはJリーグを見るため先月急いで契約したものが多いと予想される。3月中は無料期間のため、4月からがお金を払っての本格的な契約となる。しかしここで「スポナビライブの方がいいから契約はしないでおこう」という流れになる可能性もある。そういった狙いが考えられるのだ。
■加熱する顧客獲得争い
スポナビライブとDAZNの顧客獲得争いはソフトバンクとdocomoのそれにも発展する。スポナビライブは当然ソフトバンクユーザーが有利なようにできている。一方DAZNはdocomoと提携しているため両社の争いは激化することだろう。
ユーザーとして懸念することはどちらかが勝ち独占状態となった時に急に料金を跳ね上げないかということだ。逆に競争が激化して安価にスポーツが見ることができるに越したことはない。両社の争いは始まったばかりで今後さらに激化していくことだろう。
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