熱血アニメ列伝その22 シンイチつめたい『寄生獣 セイの格率』

2017年2月28日 08:23

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熱血アニメ列伝その22 シンイチつめたい『 寄生獣 セイの格率 』 © 岩明均/講談社・VAP・NTV・4cast

熱血アニメ列伝その22 シンイチつめたい『 寄生獣 セイの格率 』 © 岩明均/講談社・VAP・NTV・4cast[写真拡大]

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 ようやく、寒さが和らぐ日も増えてきて、春がもうすぐ?という気持ちでうきうきとしている方も多いかもしれません。

 そんな心躍る今日この頃、毎度熱いアニメを紹介するこの「熱血アニメ列伝」。今回もとびきりの熱いアニメをご紹介します。

 今回扱うアニメは『 寄生獣 セイの格率 』です!

 原作漫画が1988年~1995年まで連載の岩明均先生作の『寄生獣』。原作漫画とアニメ化の時代にかなりの隔たりがある為、色々なアレンジがされていますが、それに関しては後で語る事として、まずはいつもの通り、あらすじから!

■地球上の誰かがふと思った……『寄生獣 セイの格率』のあらすじ


 ある日、地球上の至るところでいがぐりのような、たんぽぽの綿毛のような、球状の物体が空から降ってきます。その中から先端がドリルのようなヘビ状の生物が現れます。

 そのヘビ状の生物は人間の耳から頭部に侵入。頭部を侵入された人間は、脳を変質させられ、頭部を自在に変形させる事の出来る奇怪な生物「パラサイト(=寄生生物)」になってしまいます。

 そして、その「パラサイト」は人間を喰らう「人食い専門の獣」なのです。この日から、世界では「ミンチ殺人事件」と呼ばれる不可解な他殺事件が多発します。それは、パラサイトによる人間の捕食の痕跡だったのです。

 ヘビ状の生物は、普通の高校生「泉新一(いずみしんいち)」の元にも現れます。しかし、新一は夜中寝ながら携帯音楽プレイヤーをイヤホンで聞いていた為、耳からの侵入を偶然防ぎます。

 そして、更に偶然が重なりヘビ状の生物は右手に侵入。新一の右手はこの謎の生物に「喰われ」る事になり、右手は自律した思考を持ち、言語を理解し、新一と会話も出来る生物と化します。

 この右手は他のパラサイト同様、その形態を自在に変化させ、時には鋭利な刃物になり強力な戦闘力を持つ存在「ミギー」となります。

 ミギーと他のパラサイトとの違い。それは、ミギーは新一が摂取する食物による栄養で生きていく事が出来る為、そもそも食欲自体が無い事。

 そして、他のパラサイトは本能的に人間を捕食する事を最優先の目的としている為、人間の脳を持った新一とミギーを「危険な存在」とみなします。

 こうして、新一とミギーの奇妙な共存生活が始まると共に、「パラサイト」達との戦いの日々が始まることになるのです。

■新一の体に起きたパワーアップ展開が熱い!


 掲載誌が青年漫画雑誌の「アフタヌーン」であった事もあり、この作品をあるいは「熱血?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

 ただ個人的には、かなりこの『寄生獣』という作品は、原作漫画版も、このアニメ版も含めて「熱い」部分が多いと思っています。特に以下の部分については、かなり「熱い」要素ではないかと。

 ・主人公が高校生という少年の年齢設定
・偶然により主人公が「未知の力」を手に入れ、それにより戦いを始める
・まず人間には太刀打ち出来ない人外の生物が敵であり、それと戦う為に主人公が奮闘する

 こんな部分の点は、良質の「ジュブナイル」的な要素があると思います。ある意味で、少年ジャンプ等における「王道路線」と言っても、過言ではないでしょう。

 更に、個人的にこの『寄生獣』の中で「激熱」な部分をあげるとしたら、主人公新一が、とある理由で「パワーアップ」を遂げる展開です。

 新一はこのパワーアップにより、拳銃並の速さで動けるパラサイト達の攻撃手段にも、対応出来るようになり、人間の中では恐らく地上最強の男になっています。

 そのパワーアップ後の新一の「強さ」の描写が本当に上手く表現されていて、

 ・その場の跳躍力3m以上
・パラサイトの刃の攻撃を素手で弾き飛ばす
・100m走を軽く流しただけで10秒台の記録をたたき出す
・左手の貫手で、パラサイトの体をぶち抜き、壁に叩きつけて、その壁は衝撃で破壊されてしまう

 等々の描写は、新一がパワーアップ前が比較的線の細い少年だった事もあって、実に効果的に対比がされています。

 アニメ作品において、「熱血」ポイントは多数あると思いますが、この手の「主人公パワーアップ展開」に胸を熱くする方はかなり多いのではないでしょうか?

 掲載誌が青年誌でありながら、リアルな描写とこの王道熱血展開が共存しているこの作品は、既に20年以上前の作品であるにも関わらず、「名作」の評価を受けているのも頷けます。

■アニメ版の良さは時代に則したアレンジの見事さにあり!


 今回のコラムの冒頭でも書きましたが、この作品の雑誌掲載は1988年~1995年まで、とかなり古いものです。

 その為、2014年10月から放送が開始されたアニメ版では、かなりのアレンジが加えられることとなりました。それに関しては、若干批判的な声が放送開始前後にあったのは事実です。

 まず、原作当時はスマートフォンはおろか、ロクに携帯電話すらない時代でした。それどころか、インターネットもほとんど普及していない時代でもありました。

 当然、この部分ではかなりアニメ版に関してはアレンジがされています。新一のパートナー、「ミギー」は原作ではほとんど書物だけで日本語をマスターしましたが、アニメ版では、インターネット等での検索も活用している、といった風に。

 あらすじの所でも書いた「ミンチ殺人事件」も原作では新聞やテレビ等での報道だけが情報としてのソースでしたが、インターネットの書き込みなどがある事を匂わせる描写も存在しています。

 個人的には、この手のアレンジ具合はとても上手な「原作改変」だと思っています。基本的には原作の雰囲気を尊重させて、時代に則した描写に変換しているところには、アニメスタッフの原作へのリスペクトが十分に感じられるからです。

 原作漫画をかなりの回数読み返していて、内容は完全に頭に入っている自分ですが、このアニメは毎週の放送が楽しみで仕方ありませんでした。それぐらいには良いアニメ作品としてのクオリティを保っていると思います。

 アレンジ、とは少し違うかもしれませんが、声優さんの起用に関しても、番組開始前は不安の声が多数ありました。

 特にそれは、この作品の主人公の一人と言って良い「ミギー」を女性人気声優の「平野綾」さんがキャスティングされている事に、批判的な声が多かったのも事実です。

 平野さんの一時期のスキャンダラスな噂なども手伝い、その手の批判が少なからずあった訳ですが、個人的には平野さんの起用にはあまり不安はありませんでした。

 理由は『ドラゴンボール改』で平野さんが演じたナメック星人の「デンデ」がとても「少年役としての演技の上手さ」を引き出せていたからです。

 可愛い平野さん御本人の容姿が逆にアンチ的な人を生んでいる部分もあるのかもしれませんが。そんな世間の声を跳ね除ける演技力のある女性声優さんだと、個人的には平野さんは応援したい方の一人です。

 実際、ミギーの演技は、アニメを見た後では「ミギーの声は平野さん以外に考えられない!」と言う声も多数ありました。

 と、言うか、ミギーは設定的に「冷徹」な性格のキャラクターですが、平野さんの演技もあいまって「ミギー可愛いよミギー」な人はかなり続出していましたね。

 この点を、未視聴の方がこれから『寄生獣 セイの格率』を見る場合は、少し意識して欲しいかもしれません。

■全24話の濃厚なストーリー!各種配信サイトで是非視聴を!


 以上、『寄生獣 セイの格率』の魅力を色々と語ってきましたが、見たいと思った方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか?

 この作品、各種動画配信サイトで気軽に見られる作品の一つですし、全24話という話数も集中して見れば2日もあれば見られる長さだと思います。

 実際に今回のコラムの為に、見返したのですが2日間でかなり一気に見終わってしまいました。

 原作の名作漫画具合を気楽に体験する意味でも、アニメ版から入るのはありだと思います。是非、一度この作品に触れてみてくださいね!

 期待?不安?実写化予定のアニメ作品紹介

(あにぶ編集部/あすかつぐよし)

© 岩明均/講談社・VAP・NTV・4cast

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