福島第一原発2号機に投入のロボット、原子炉圧力容器下には到達できず

2017年2月19日 17:22

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記事提供元:スラド

東京電力は16日、福島第一原発2号機の原子炉格納容器(PCV)内部を調査するため自走式調査装置(サソリ型ロボット)を投入したが、目標としていた原子炉圧力容器(RPV)下には到達できずに調査を終了した(2号機原子炉格納容器内部調査について ~自走式調査装置による調査結果~参考資料: PDF[1][2]朝日新聞デジタルの記事河北新報の記事)。

2号機は溶融したRPV内の核燃料の一部が原子炉本体を支えるペデスタル内に落下している可能性が判明しており、1月30日に実施したガイドパイプカメラによるペデスタル内部の調査で堆積物が確認されている。

2月9日には堆積物除去装置を用い、制御棒駆動機構(CRD)レール上の堆積物除去が行われた(PDF)。堆積物の除去は装置の着座地点からペデスタルに向けて約1m進んだが、2時間ほどでカメラの映像が見えにくくなったため、作業を終了して装置を回収している。

今回の作業では堆積物除去装置の到達位置よりもペデスタル側の吊天秤付近まで進むことができたが、左側のクローラベルトが動かなくなり、前進できなくなったという。堆積物の破片が駆動部に入り込んだためとみられ、ケーブルを引っ張って堆積物の少ない場所まで戻したものの、完全に動けなくなってしまう。そのため、可能な範囲でCRDレール上の状況などを調査したのち、今後の調査の支障とならないようケーブルを切断してCRDレール脇に残置したとのこと。東京電力では今後、一連の調査で得られた情報の評価を行っていく。

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