シャープ・鴻海の合弁が広州にLCDパネル工場、投資規模1兆円

2017年1月4日 09:13

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記事提供元:フィスコ


*09:13JST シャープ・鴻海の合弁が広州にLCDパネル工場、投資規模1兆円
シャープ<6753>と台湾鴻海精密工業(2317/TW)が共同出資する堺ディスプレイプロダクト(SDP)は、広東省広州市に世界最大級の液晶パネル工場を建設する。総投資額は610億人民元(約1兆円)に達し、10.5世代の大型液晶パネルを生産する計画だ。2017年3月に着工し、18カ月以内の完工を目指す。19年には量産態勢に入る予定という。中国メディアが12月30日に伝えた。
鴻海はこの日、広州市政府と共同で投資協定の調印式典を開催。その席での発表によると、新工場は最先端の10.5世代パネルを生産する予定となっている。超高精細な「8K」テレビなどに対応する大型パネルを量産する方針。年間生産額は920億人民元を見込んでいる。
同工場の建設計画は昨年12月の早い段階で、日本の一部メディアが情報を伝えていた。鴻海は自社の資金とシャープの技術を融合させることで、サムスン電子などの韓国メーカーを追撃する考え。
鴻海は現在、パネルメーカーとしてシャープ、SDP、台湾イノラックスの3社を傘下に置く。これら3社の世界シェアは生産数ベースで計20%と、サムスン電子、LGに次ぐ大きさとなっている。

【亜州IR】《ZN》

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