関連記事
米国に生産ラインを移したくないAppleのサプライチェーン
headless 曰く、 ドナルド・トランプ次期米大統領はiPhoneを米国内で製造するよう強く求めており、Appleから製造を請け負う鴻海精密工業(Foxconn)が米国での製造について可能性を検討していると11月に報じられた。12月には鴻海が米国での投資や雇用を進めているとも報じられたが、中国を本拠とするAppleのサプライチェーン各社の中には乗り気でないところもあるようだ(DigiTimes、9to5Mac、Softpedia)。
DigiTimesによれば、iPhoneのカバーガラスを供給するLens Technologyが米国に生産ラインを作るつもりはないとの意思を示しているという。米国の土地や電気料金は中国よりも安いが、労働者の賃金は高い。高賃金に加え、サプライチェーンメーカーでの勤務条件を受け入れる労働者が米国で確保できないということもあるようだ。
また、別のサプライチェーンメーカーは、中国国内で製造するメリットとして、携帯電話製造に必要なすべてのサプライチェーンがそろっている点や、これらのサプライチェーンは迅速な対応が可能な点を指摘する。深センなら注文から10日で入手できるコンポーネントであっても、米国では1か月近くかかる可能性があるとのことだ。
スラドのコメントを読む | アップルセクション | ビジネス | アップル | アメリカ合衆国 | iPhone | 中国
関連ストーリー:
鴻海精密工業、ソフトバンクとともに米国での投資と雇用を進める? 2016年12月10日
ドナルド・トランプ次期米大統領曰く、工場の労働者がロボットで置き換えられるなら、ロボットも米国で製造すればいい 2016年11月26日
Appleが米国でのiPhone製造を検討しているとの報道 2016年11月19日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク