ソイレントに食物不耐性の原因とされたTerraVia、反発で原材料供給停止

2016年12月24日 16:53

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記事提供元:スラド

購入者から食中毒のような症状の報告を受けて出荷を一時停止していたSoylent Powder 1.6だが、原材料を変更したSoylent Powder 1.7として出荷を再開した。しかし、食物不耐性の原因とされた微細藻類粉を供給していたTerraViaが20日、詳細な調査が行われることなく一方的に原因と決めつけられたとして、Soylentに対するすべての原材料供給を停止した(プレスリリースArs Technicaの記事The Vergeの記事The Registerの記事)。

問題が発生したのはバータイプのFood Barと水に溶かして飲むSoylent Powder 1.6の2製品で、いずれも微細藻類粉が原料に含まれる。Soylentでは他の製品や旧バージョンのSoylent Powderで使用していない微細藻類粉を食物不耐性の原因と特定したと報じられており、Soylent Powder 1.7で使用を中止したことをブログ記事で説明している(リリースノート: PDF)。

これに対してTerraViaでは、原因を特定するためにSoylentに協力していたが、新バージョンのリリース前に徹底的な調査は行われなかったとの見解を示し、微細藻類粉を除外するとの決定を裏付けるデータは一切開示されていないと説明する。さらに「結論は時期尚早であり、(Soylent Powderのような)複雑な混合物において単一の原料との因果関係を示す証拠はなく、微細藻類粉に限らず単一の原料が原因物質であるとは考えられない」とする専門家の意見も引用してSoylentの決定を批判している。

SoylentではSoylent Powder 1.7を含め、現在出荷しているすべての食品で藻類油を使用しているが、これをTerraViaが供給していたとみられる。 スラドのコメントを読む | idleセクション | ビジネス | スラッシュバック | idle | 医療

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