ガーリッシュナンバー 第11話「揺れる千歳と決意の悟浄」【感想レビュー】

2016年12月22日 16:52

印刷

記事提供元:あにぶ

ガーリッシュナンバー 第11話「揺れる千歳と決意の悟浄」【感想レビュー】©Project GN/ガーリッシュ ナンバー製作委員会

ガーリッシュナンバー 第11話「揺れる千歳と決意の悟浄」【感想レビュー】©Project GN/ガーリッシュ ナンバー製作委員会[写真拡大]

記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ

  前回では、ついに千歳が闇落ちしてしまいました。いつも根拠のない自信を持っていた彼女が落ち込んだ姿を見て、悲しい気持ちになってしまった、てる吉です。

  さて、第11話のあらすじと感想にいってみましょうか。

■ガーリッシュナンバー 第11話「揺れる千歳と決意の悟浄」


  とうとう自分の置かれている立場に気付いてしまった千歳。いつもポジティブだった彼女も、今回の出来事はさすがに応えたようで、クースレの現場でも全く覇気を感じられない。そんな彼女とは対照的に、七海を含んだ他のメンバー達には明るい雰囲気が漂っていた。

 だが、千歳の異様な変わり様は他のメンバーも察していた。千歳不在の食事会は、どこか寂しげな雰囲気だった。

■千歳の闇は深まるばかり・・・どうなってしまうのか?


  ファンから千歳へのプレゼントの中に、悟浄宛てへの手紙があった。目を潤ませながらそれを読む悟浄。そしておもむろに、少し前の社長と同期の子が映った写真を取り出す。え、京ちゃんって悟浄と同期だったのか。てか、ウインクしてポーズとってる京ちゃん、かわいいです。売れたころの自分と、今の千歳を重ね合わせて複雑な気持ちになる。出かける前に、千歳の部屋をノックしようとするが、ためらって何もせずに出て行ってしまう。うーん、序盤から暗い雰囲気だ・・・。

  九頭Pと十和田がカフェで話し合う。だが、石神井の話を切り出されるとムキになってしまう九頭P。めっちゃ分かりやすい人だ。クースレで彼を超えると宣言し、ここで売れれば俺の勝ちとまで。そして、大手を振ってまいまいちゃんに会いに行けるとニヤついた表情。おいおい、結局それが目的なのかい(笑)。

  クースレのアフレコ現場でも全く覇気のない千歳。八重が挨拶しても、下を向いたままどこか上の空で返す。七海を含めた共演者たちがどんどん入ってきて会話で盛り上がるが、千歳だけは悲しい表情で座ったまま仲間に入ろうともしない。悟浄を見ると、厳しい表情で現場を見つめていた。この空気、千歳可哀想すぎですね。そんな彼女を心配して声をかける百花。だが、イベントの疲れが残っているとごまかす。

 そんな千歳を「仕事の場よ。しゃんとしなさい」と諫める万葉様、ちょっと怖い。でも、優しい表情で千歳に食べ物をあげるところは天使だった。七海に素敵な演技だと言われて照れる万葉様も最高ですね。

  1人休憩する千歳のもとに近づく八重。七海の話をしてると、「ああいう子が売れていくのかな」とポツリ。そんな千歳を、八重が必死で励ますのだが、その言葉は本人には全く響いていない様子だった。それを見て落ち込んでしまう八重。今回は本心から言ってるような気がするのですが・・・。

  そんな現場の雰囲気を、まさかあの空気の読めない九頭Pまでもが刺々しいと言ってしまう始末。こ、これはよっぽどのことだぞ。そんな九頭Pに対し、「九頭さんへの視線が刺々しいだけでは?」と返す十和田に爆笑。やっぱりこの2人、コンビ組んで欲しい(笑)。原作側からも評判のいい七海。それを聞いて、七海を起用して宣伝をしようと計画する九頭P。だが、悟浄はあまり乗り気ではないようで、アフレコ現場の千歳を見ては重い表情になる。悟浄も千歳の兄として、可哀想な立場にいますよね。

  七海が自らの曲をみんなに聞かせていた。そんな彼女を褒める百花達。通りかかった千歳は、見ないふりをしてそのまま帰ろうとする。ご飯に誘われても断ってしまう。そんな彼女の後ろを寂しい感じで見つめていた八重は、1人で悟浄のもとへと向かう。「ちいちゃんは、本当に頑張ってると思うんです」と、目を潤ませながら彼女の良さを訴える。自分の言うことは薄っぺらいから、本人に言ってもダメだと言う。でも、兄である悟浄の言うことなら耳を傾けてくれずはずだと、わざわざ言いに来てくれたのだ。

 あれ、八重ってめっちゃいい子じゃんか。おかしいな、前まで腹黒ってイメージしかなかったのに。彼女に対する見方が変わりましたね。

ガーリッシュナンバー 第11話「揺れる千歳と決意の悟浄」

画像引用元:©Project GN/ガーリッシュ ナンバー製作委員会

 今度は京が悟浄を呼び出す。京のマネージャーもやっている悟浄。スケジュールの確認と言う名目だが、どうやら京は見抜いていたようで、「やっぱり兄妹って似るんやね。(悟浄が)やめるって言った時とそっくりな顔してる」と話す。当時は、悟浄の芝居が上手くて、自分のほうが先にやめてしまいそうだったと言う。その時は、マネージャが変わってしまい、もっと上手くて若い子が入ってきたりと、今の千歳と全く同じ状況だった。だが、最後に「またええマネージャーさん、付いてくれて本当によかったわ」と語る。この言葉に感化され、強い意志を持った表情に変わる悟浄。お、ついに行動する時が来たのか!? ってか京ちゃんも性格良すぎる。いっそのこと、私の嫁になりませんか?

  千歳不在の食事会は、寂しい雰囲気が漂っていた。百花も万葉も、彼女に何かあったことは察していた。千歳に何かあったのか、と純粋に尋ねる七海に、万葉は「仕事、嫌なんでしょ」と一言。千歳の顔を見れば、今日は仕事をこなしていただけだと分かると言う。それに対し、百花は「ついこの間まで、だーれかさんのそんな顔何度も見てきたわー」と明らかに万葉に向けた言葉。

 だが、冷静に「私も見飽きるくらい見たわ」と返す。このやりとりに、なぜかほっこりしてしまいました。「やる気の有る無しが仕事に直結する」と、千歳へ辛口評価をする百花。うん、まさしくその通りですね(笑)。本当何するか分からないですね、彼女は。万葉も、プロ意識がないだけと続く。だが、そんな散々な言われようの千歳を八重が庇う。

 千歳は、ちょっとバカなだけだと。だが、慌てて純粋にバカなだけだと訂正する。あれ、これって庇ってるんですかね? むしろ反対のような気が・・・。だけどもそのおかげもあってか、その場が笑いに包まれたため、まあよしとしましょう。

  七海を大々的に売り出そうとする九頭P。だが、それを聞いて「誰かの背中を見ることも、新人のうちは経験なんだよね。そして、誰かに背中を見られることも経験。そうやって大きく化ける子もいる」と語る社長。それも千歳みたいに、バカな子ほど化けると。千歳に賭けてみたいと言う社長に乗っかる九頭P。お、これは千歳復活フラグが立ったのではないか?

  公園でひたすら千歳について話し合う八重達。「ノリと勢いだけで生きている動物のような存在」と、千歳を評価する万葉。その通りですけど、その例え面白いですね。みんなの意をどのように汲んだのか、千歳のことをムードメーカーだと言い、いい役者だと言ってのける七海。おいおい、どんだけ千歳のこと好きなんだよ・・・。そんな七海を珍しいとかあっさり言うのやめて下さいよ、百花さん(笑)。その後も千歳の魅力について語りまくる彼女。薄い本が捗りそうですね。千歳みたいなのが1人くらいいてもいいと言う百花に、「2人もいたら現場が終わるわ」と嘆く万葉。千歳が2人もいる現場を想像してみましたが、なんだか凄い地獄絵図になりそうですね。

  部屋で1人塞ぎ込む千歳。そこに、ファンからのプレゼントを持った悟浄が部屋に入ってくる。いつまで応援してくれるんだろうと呟く千歳を、悟浄が励ますが、「みんなすぐ忘れちゃうよ」と感情を露わにして悟浄に抱きつく。

 大泣きしながら「消えたくない。誰にも負けたくない。ちゃんとちやほやされたい。私が一番じゃなきゃ嫌だ。叩かれるのも干されるのも我慢できない」と。悟浄は冷静に「役者だけだ。お前のそのゴミみたいな性格で出来る仕事は」と返す。

 「何もかも舐め腐った勝気な根性だけは、誰にも負けてない。それは俺にはなかったものだ。千歳、お前は凄いよ。俺は、そこで諦めちゃったからな」と、しみじみ語る。「だから、お前を応援したくなるって人もちゃんといるんだ」と同時に、ポケットから千歳への誕生日プレゼントを取り出し、彼女に手渡す。お兄さんイケメンすぎやろ・・・。

 この人の言うこと、説得力ありすぎる。「千歳、お前は凄いよ」と心に語り掛けるようにもう一度言う悟浄の言葉を、プレゼントを抱きしめながら聞き入る。そして「もっと言って」とねだる。「お前は凄い」、「もっと」の繰り返しが続く。ここの千歳は、今までにないほど愛らしくて乙女な感じで、萌え死にしてしまいそうでした。千歳は立ち上がり、「凄い私が売れない業界は、やっぱおかしいってこと」と、ガッツポーズをしながら自慢げに話す。いやいや、そういうことじゃなくて(笑)。せっかくのいい雰囲気が台無しじゃないか。

 でも、いつもの調子に戻ってくれて良かった。悟浄とも無事に仲直り出来たし。

■どんどん闇に落ちていく千歳を最後に救ったのは、やっぱり兄である悟浄だった!


  序盤から千歳の暗い表情ばかりが映り、とても見ていられない気持ちになってしまいました。だけども、周りのみんなは彼女のことをしっかり見ていて、それぞれ思うところがあるものの、心配してくれましたね。八重に至っては、悟浄に自分の気持ちを伝えるほどに千歳のことを思ってくれていました。腹黒とはもう言えませんね。千歳は、凄くいい仲間に恵まれたなあと、つくづく感じました。今回は、ある意味で友情回とも言えるのではないでしょうか。そして、最後には悟浄の言葉で千歳が立ち直ってくれました。良かった、本当に良かった。やっぱり、彼女は笑顔と元気が一番似合ってます。2人の腹を割っての話し合いは、本当に感動的でした。私も心を揺さぶられながら見てしまいました。

 千歳さん、とっても素敵なお兄さんがいて幸せ者ですね。そして、次回はついに最終回!! とうとうこの時が来てしまいました。寂しい! 寂しすぎる! ですが、せっかくの最終回。楽しい気持ちで最後まで見たいと思います!

  原作:渡航       監督:井畑翔太       出演:千本木彩花、本渡楓、石川由依、鈴木絵理、大西沙織  他       製作:ディオメディア       公式サイト:http://www.tbs.co.jp/anime/gn/

ガーリッシュナンバー 感想レビューのまとめ

(あにぶ編集部/てる吉)

情報提供元:あにぶは、アニメのおたくな情報やアニメのニュースを初め、アニメのコラムなどを配信しているアニメコラムサイトです。

©Project GN/ガーリッシュ ナンバー製作委員会

■関連記事
『 べるぜバブ 』、それは最強の不良が魔王の赤ちゃんを育てる話
『Are you Alice?』現実を捨てて、物語の世界へ。
『DEATH NOTE』ジャンプ漫画とは思えない程の熱血なし友情なし愛情なし

関連記事