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ガーリッシュナンバー 第10話「闇落ち千歳と失意のクズ」【感想レビュー】
ガーリッシュナンバー 第10話「闇落ち千歳と失意のクズ」【感想レビュー】©Project GN/ガーリッシュ ナンバー製作委員会[写真拡大]
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
前回は、千歳が受ける予定だったオーディションを急遽他の人が受けることになったり、マネージャーが変わってしまうといった不幸に見舞われた千歳。そんな千歳に同情してしまった、てる吉です。
では、第10話のあらすじと感想にいってみたいと思います。
■ガーリッシュナンバー 第10話「闇落ち千歳と失意のクズ」
サブとしてだが、千歳に新しいマネージャーが付くことになった。だが、マネージャーが変わったところで千歳に来るのはモブの仕事ばかり。一方で、クースレで共演した京や八重がどんどん仕事をもらっていくばかりか、新人の七海ですら仕事を増やしていく始末。
千歳は少しづつ思い知らされていくのであった。彼女を取り巻く厳しい現実に。
■とうとう千歳に厳しい現実が突きつけられる
千歳が怪訝な顔を浮かべる。というのも、彼女に新しいマネージャーがついたのだ。だが、このマネージャが鬱陶しいほど熱血な人で、しかも名前が松岡と言う。うーん、この人・・・明らかに某スポーツ解説者のパクリですよね(笑)。名前まで同じだし。しかも中の人まで松岡で統一してるという。一応メインは悟浄ということを聞き、内心喜んでいる様子の千歳、かわいいです。
千歳がモブ役をやるアフレコの現場。あくびをしたりとやる気を感じられない。相変わらず成長しないですね。そんな彼女とは対照的に、七海が現場に入り、丁寧に千歳に挨拶をする。なんでも、収録のために早めに現場に来て見学をしているそう。なんて素晴らしい子や・・・。この子の爪の垢を煎じて千歳に飲ませたいくらいだ。千歳よ、自分のことを真面目とか言うのはやめてください。笑ってしまいます。
次の現場までタクシーを使おうと言う千歳。だが、そんな彼女を松岡は「ナイスジョーク」と一蹴する。千歳に足りないのは「努力」だと言う松岡。そこから彼のウザい、じゃなくてためになる熱血指導がしばらく続く。いやいや、声優をテニスに例えないで下さいよ(笑)。やっぱりあの人のパクリだったようで。信号機の故障で運転を見合わせている電車。だったらタクシーと言う千歳だが、松岡は走ろうと返す。ま、マジか。絶対キツいだろうよ。
社長と悟浄がバーで話し合う。七海のことばかり気に掛ける社長を、千歳にも目を向けてほしいという悟浄。だが、いつもふざけた感じの社長が急に怖い感じになる。「僕は結構待ったつもりだよ。千歳君のことも、悟浄君のことも。見込みがないなら切るしかないよ。見込みはあるの?」と問う。それに対して、もう少しだけ時間が欲しいと曖昧な返事になってしまう。社長さん、こんな顔もできたのか。ってか普段能天気な人がこんな顔になったら、めっちゃビビりますよ。
九頭Pは行く当てもなく、一日中釣りをして時間を潰すという自堕落な生活を送っていた。十和田から全く連絡がないことが、かなりこたえてしまっているらしい。うーん、九頭Pは確かにクズだけど、こんなに落ち込んでる彼はあんまり見たくないな。ちょっと可哀想になってきてしまいました。
千歳が所属する事務所主催のイベント。千歳、京、八重と、それに七海の4人が出演する。本番に向けて練習するが、千歳は疲れ切っている様子。まあ、あのマネージャーのせいなのは一目瞭然ですけどね(笑)。松岡に促され、というかほぼ強制的に練習をさせられる千歳を、神妙な面持ちで見つめる悟浄。なんだか凄くモヤモヤします・・・。
新人だからもう一回練習すると張り切る七海。それを京と八重が追う。だが、千歳だけは寝そべって動こうとしない。そんな千歳を「お前、いつまでそこにいるつもりだ。何もしないで取り残されるのか?」と、冷たい態度で接する。仕方なく行こうとする千歳だが、悟浄の態度に少し寂しさを感じていた。2人の間に深い溝が出来てしまっていると実感した瞬間でした。
千歳がいない楽屋では、京が千歳へのサプライズ誕生日プレゼントを考えていた。そして、別のところでスタッフ達も何やらサプライズについて話し合っていたが、うっかりそれを聞いてしまう千歳。うわー、こういうのって事前に知ったら反応に困ってしまいますよね。イベント本番、予想通りサプライズが行われる。わざとらしい感じの千歳。だが、なんとサプライズというのは、七海がCDデビューしたことに対してのお祝いだった! まさかのことで呆気にとられる千歳。舞台袖から七海を見つめる瞳は、とても悔しそうで、拳を握り締めていた・・・。気持ちは分かります。自分のお祝いだと期待したのに、他人のことで、しかもCDデビューという自分より活躍してしまうという知らせなんですから。
だが、千歳が楽屋に戻ると、京達が千歳へのサプライズ誕生日をやってくれたのだ。お、これは嬉しいですね。だが、当の本人は終始「心ここにあらず」のような感じで。プレゼントを貰っても愛想笑いなのが丸わかり。よっぽどさっきのことが大きかったんでしょうね。悟浄はずっと千歳と目を合わせないようにしてるし、それぞれの温度差がありすぎて、凄く嫌な雰囲気だ。
外に出ると、出待ちのファンがいた。声をかけられると、七海はとても礼儀正しく、明るく返事をするのだが、千歳は「あ、はい。ありがとうございます」と元気のない感じで頭を軽く下げる。するとファンからは、塩対応と非難される。仕舞には、年を取るとダメだとか、七海推しに変更しようとか散々な言われよう。いや、そこまで言わなくてもいいんじゃないの? そもそもこれで塩対応なのか。声優も大変ですね・・・。
どんなに七海に褒めちぎられても、素っ気ない感じの千歳。いつもなら調子に乗るところだが、相当ショックだったんだろう。空を見上げながら「私、何なんだろう?」と呟く。そのシーンはとても切なく感じられました。千歳を慰めてあげたいと本気で思ってしまった瞬間でもあります。
夜になっても釣り場をウロウロする九頭P。だが、突然の十和田からの着信に驚く。そろそろ仕事に来てくれと言う十和田に、感激したように「俺、言ってもいいのか・・・? まだ求められているのか?」と返す。必要だと分かり、一気に元気になる九頭。「俺とお前でアイツ(石神井)を倒そう」と駆けだす。お、ついに九頭Pがやる気を見せてくれるのか!?
■千歳が現実を突きつけられて闇落ちしてしまう回だった・・・
今回はとても暗い話でしたね。今まで何事にも気楽に、そしてポジティブに取り組んでいた千歳。だけども、悟浄との軋轢や、七海のCDデビューなどが重なり、自分が必要とされている存在だと思えなくなってしまった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、ファンから塩対応だの、傷付く言葉を浴びせられる。本当なら自業自得だ、とか言いたいところなのですが、なぜか千歳に同情してしまい、慰めてあげたくなっている自分がいます。私がずっとそばにいてあげたい、そう思えるくらいに気になってしまっているのです。今回の話は、今までのどの話よりも声優業界の裏の部分を見せられた気になりました。見ててかなりネガティブな気持ちになりました。だけども、最後は九頭が全て持っていきました。
十和田に必要とされていると分かると、さっきまでの落ち込みようはなんだったんだと思うくらいに、急に元気を取り戻し、走り出す。そして、石神井を倒そうと意気込む。まさかここまでやる気になっている九頭を見れる日が来ようとは。
ですが、今回は九頭に救われた気がします。九頭がいなかったら、終始鬱展開だったはずですから。グッジョブと言いたい。次回予告が初めてなかったので、今度どうなるのか全く予想が付きませんが、想像を膨らませながら楽しみにしたいと思います。
原作:渡航 監督:井畑翔太 出演:千本木彩花、本渡楓、石川由依、松岡禎丞 他 製作:ディオメディア 公式サイト:http://www.tbs.co.jp/anime/gn/
(あにぶ編集部/てる吉)
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