ガーリッシュナンバー 第8話「ねぼすけ千歳と湯煙旅情」【感想レビュー】

2016年12月12日 08:07

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ガーリッシュナンバー 第8話「ねぼすけ千歳と湯煙旅情」【感想レビュー】©Project GN/ガーリッシュ ナンバー製作委員会

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  万葉と母の温かい感じのやり取りにほっこりしつつ、まさかこのアニメでこんな感情になるとは、と内心驚いている、てる吉です。

  さて、第8話のあらすじと感想にまいりましょうか。

■ガーリッシュナンバー 第8話「ねぼすけ千歳と湯煙旅情」


  万葉の父親に謝罪をするため、万葉とスタッフ達は山形にある実家へと向かう。だが、なぜか百花も一緒にくることに。万葉の実家である旅館に着くと、些細なことから万葉と父が喧嘩をしてしまう。お互い不器用なためか、中々気持ちを伝えあうことができない。このまま仲直りをすることもなく、東京に戻ることになってしまうのか?

 そんな彼女たちを見つめる百花にも、何か思うところがあるようで・・・。

■ 万葉の実家に帰るクースレ関係者一行


  新幹線で山形へと向かう一行。千歳は悟浄のせい(?)で来れなくなったらしい。更には、お土産を写真付きでねだる千歳に、笑みがこぼれてしまう百花。百花の言うう通り、確かにいいキャラしてるよ、千歳さん。別の意味でね。マネージャから電話が来ると、暗い表情になる。この子も、何か目的をもって山形へ来たのだろうか?

  ようやく山形へ到着する。すでに浮かれ気分の九頭Pだが、まだ電車とバスで2時間かかるとあっさり言う万葉。万葉様の実家ってめっちゃ遠い田舎なんですね。

  そしてとうとう実家のある温泉街へ到着する。これぞ田舎という感じ。趣があって、緑も広がり、とても静かな雰囲気で癒されそうだ。私も1度は、こんな場所に行ってみたいですね。万葉の実家は旅館を経営しているみたいだ。着物姿の母が笑顔でみんなを迎え入れる。しばらく談笑したのち、父が外出から帰って来た。表情が固くなる万葉。堅気な職人といった感じのお父さん。見た感じ、頑固そうなのが伺える。その瞬間、九頭Pを旅館から追い出すマネージャーと十和田に爆笑。よくやった、お2人さん。

  怒鳴られるのを覚悟しながら頭を下げるマネージャーと十和田。だが、「うちの娘がお世話になっております」と、意外にも礼儀正しい反応で拍子抜けの2人。いい雰囲気の中で会話が繰り広げられるが、万葉は「外面がいいだけよ」と一蹴。そして話をつけようと、彼らの話に入ろうとする万葉。不愛想な態度に、少々不機嫌のお父さん。なんだか雲行きが怪しくなってきました・・・。そして百花もクースレのラノベを見せながら自己紹介。それを見て思い出したかのように、クースレのブルーレイを両親に差し出すマネージャー。出演作品をみておらいたいというマネージャーに、もっとマシなのがあると、この作品を否定する万葉。少し言いすぎなような(笑)。そしてまさかの九頭Pの乱入・・・かと思いきや、即座に追い出されてしまう。またしてもグッジョブ!

  「こんなの見なくていいから」と、作品をバカにするような発言の万葉に、「役者なら作品を貶めるようなことを言うな」と忠告するお父さん。確かにお父さんの言う通りだ。感情的になった万葉は、自分や作品のことをくだらないと言い放ち、だから水着などのドル売りもしていると散々な言いっぷり。更には、至らない娘で申し訳ありません、とも。今にも泣きそうな万葉に、「おめぇ、もう帰れ」と父の一言。その言葉に、なまりまで出して感情を露わにしてしまい、仕舞には家を飛び出してしまう。あらら・・・2人とも不器用すぎ。

  そんな万葉を引き留める百花。お母さんの説得もあって、一泊することに決定。しばらく百花と万葉の2人で温泉街を観光することに。静かな音楽と綺麗な景色を背景に映し出される彼女達の様子には、ほっこりさせられる。その最中、またしてもマネージャーから電話がかかってくるが、気分じゃないと無視する百花。仕事のことだろうが、出なくて大丈夫なのだろうか?

  温泉のシーンきた! と思いきや、男性陣かよ! 誰得だよ! マネージャーと十和田が、百花の話に。どちらとも、今回の山形行きに百花を呼んではいないとのこと。あれ、これマジでマズいんじゃ・・・?

ガーリッシュナンバー 第8話「ねぼすけ千歳と湯煙旅情」

画像引用元:©Project GN/ガーリッシュ ナンバー製作委員会

  猫とじゃれあう万葉様可愛すぎる。ニャーとか猫語をまさか使ってくれる日が来るなんて。私は今もの凄く感激していますよ! 録音してずっと聞いていたいくらいだ。しかも、それを百花に聞かれていたと知って赤面する万葉様に、萌え死にそうになってしまいました。温泉の湯気に包まれ、街灯と夕闇に照らされる温泉街は圧巻の美しさです。聖地巡礼しようか本気で検討してみようかな。

  「口やかましくて、自分の価値観を押し付けてきて、どこがいいのよ」と、父親を否定する万葉だが、百花はそれがいいと主張する。初めてガヤでアニメに出演した作品。それには母も出ていて、母に声の出し方を教わったりと、色々と指導してくれた。だが、デビューしてからは親に何も言われなくなったと言う百花。確かに、自分のすることに文句をつけてくるのは鬱陶しいですが、何も言われないのも寂しかったりするものですよね・・・。何かを思ったのか、マネージャーに電話をかける。謝罪とともに、お母さんがいるとのことで話すことに。「ピュアパラの食事会には行かない、ピュアパラには出ない。直接オファーが来たら考える」と、自分の意思をはっきりと告げる百花。それに対し母は「2回目の共演はお預けね。待ってるわ、私のライバル」と、優しく語り掛ける。それに感極まって涙が出てきてしまう百花。「すぐ追いつく。待ってて先輩」と言い、電話を切る。2人のわだかまりがなくなった瞬間でした。

  宿では、男どもが悪酔いをしていた。母がそれを見て、万葉に酒の飲み方について注意するのだが、「私はあんな酔い方はしないわよ」と一蹴。それを聞いた百花は疑念の声。あなたも十分酒乱だと思うのですが・・・(笑)。母曰く、水着撮影の時、万葉の笑顔がおかしいことを見抜き、それで仕事がつらいのだろうかと心配していたというお父さん。万葉が声優になろうと決めたときも、たくさん声優のことについて勉強したらしい。めっちゃいいお父さんじゃないですか。やっぱり不器用なだけなんですね。

  お!? つ、ついに万葉様達の温泉シーンが! 感服です、ありがとうございます。温泉かけあう2人、とてもいい絵ですね。だけど、父親たちの会話のシーンになってしまって、2人の会話が途中からはっきりと聞こえなくなってしまった・・・。なんて言ってるんでしょう? 好奇心が高まります。

  そして翌日、帰り際に「行ってきます」と呟く万葉に、「風邪、引くなよ」と一言のお父さん。だけど、万葉にとってはそれがとても嬉しかったようで、「お父さんもね」と笑顔で返す。よかった、本当に良かった。このまま喧嘩別れなんてことになったらどうしようと思ってました。お互い不器用なりに、最後は意思疎通ができましたね。

  そして新幹線の中での百花と万葉の会話。「烏丸さんのお土産忘れた」と思い出した万葉に、「千歳でいいよ、あんなの」となかなかひどい扱いの百花。そこから万葉も千歳とため口で呼ぶようになる。結局お土産は買わないことに。ちょっと可哀想だけど、まあいっか(笑)。自宅でゴロゴロしている千歳は、既読スルーfrom山形、と何やら名言っぽいことを呟きながら時間をつぶす。そして、最後に衝撃の発言をする。 「あ、もしかして時差?」おいおい、冗談だろ・・・。

■不器用な親子を上手く描いた温まる回だった!


  万葉と父、お互い言いたいことがあるのに、不器用なため思うように言葉にすることができない。むしろ、相手を逆撫でするようなことを言ってしまい、望んでもいない喧嘩がおきてしまう。おそらく、この話は現実の父と娘にもよくある話なのではないのでしょうか? 特に年頃の娘を持っている家庭なんかはそうでしょうね。ですが、最後はお互い「風邪、引くなよ」「お父さんもね」と、たったこれだけの会話でしたが、この短い一言に凄く温かみを感じさせられました。

 親子っていいなと、当たり前のことを改めて実感させられる神回だったなと思います。百花と母の確執も取れて良かったですね。そして今回は、九頭Pの出番はあまりありませんでした。いや、あったらこんなに上手く話が終わらなかったですね(笑)。

 マネージャーと十和田の機転に感服いたしました。次回はまた話が東京に戻りますが、次回予告を見る限り、千歳にピンチが訪れる予感!? 一体どんな内容なのか、今から楽しみですね。

  原作:渡航       監督:井畑翔太       出演:千本木彩花、鈴木絵理、大西沙織、中井和哉  他       製作:ディオメディア       公式サイト:http://www.tbs.co.jp/anime/gn/

ガーリッシュナンバー 感想レビューのまとめ

(あにぶ編集部/てる吉)

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