概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は小反落、おおむねマイナス圏で推移し終盤に下げ幅をやや縮小させた

2016年10月26日 09:58

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記事提供元:フィスコ

*09:58JST 概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は小反落、おおむねマイナス圏で推移し終盤に下げ幅をやや縮小させた
【ブラジル】ボベスパ指数 63866.20 -0.30%
25日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比193.69ポイント安(-0.30%)の63866.20で取引を終えた。64266.34まで上昇した後、一時63247.64まで下落した。

ブラジル中央銀行が追加利下げについて、慎重な姿勢を示したことが嫌気され、エスタシオ・パルティチパソエス(ESTC3)など内需株に売りが広がった。中銀は、不安定な政治環境が引き続きブラジル経済の足かせになっているとの見方を示した。また、構造改革に対する期待が高まっているものの、ブラジル経済が引き続き脆弱であるとの指摘も圧迫材料となった。一方、指数の下値は限定的。財政支出削減案の第2回投票が下院で行われ、承認されれば、同案は上院に提出される見通しだ。なお、テメル政権が進めている財政再建案が海外投資家に評価され、格上げ期待も高まっている。

【ロシア】MICEX指数 1977.19 +0.73%
25日のロシア株式市場は3日続伸。主要指標のMICEX指数は前日比14.40ポイント高(+0.73%)の1977.19で取引を終了した。1987.07から1962.24まで下落した。

前日の欧米市場が上昇したことや主要なアジア市場が堅調な値動きを示したことなど海外市場の落ち着きが引き続き好感され、ロシア株も連れ高となった。一方、指数の上値は重い。原油価格が後場に下落に転じたことを受け、資源銘柄に売り圧力が強まった。また、ウクライナやノルウエーなど4カ国・地域がロシアに対し、経済制裁を6カ月延長すると発表したことも警戒された。

【インド】SENSEX指数 28091.42 -0.31%
25日のインドSENSEX指数は小反落。前日比87.66ポイント安(-0.31%)の28091.42、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同17.65ポイント安(-0.20%)の8691.30で取引を終えた。

おおむねマイナス圏で推移し、終盤に下げ幅をやや縮小させた。コングロマリットであるタタ・グループの決算がさえなかったことが足かせに。また、7-9月期決算がこれから本格的に発表されるため、慎重ムードも継続した。ほかに、外国人投資家(FII)の売り継続なども圧迫材料となった。

【中国本土】上海総合指数 3131.94 +0.12%
25日の上海総合指数は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比3.69ポイント高(+0.12%)の3131.94ポイントと3日続伸した。終値ベースで、約9カ月半ぶりの高値水準を切り上げている。

政策期待が支え。27日まで開催される第18期中央委員会第6回全体会議(6中全会)で、新たな景気テコ入れ策が打ち出されるとの思惑が続いている。ただ、全体としては方向感を欠く展開。人民元の下落基調を嫌気し、指数は小安く推移する場面もみられた。《CS》

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