打ち上げ前試験中のファルコン9が爆発、長征4Cも打ち上げ失敗

2016年9月6日 14:13

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward曰く、  2015年の打ち上げ失敗後は順調な打ち上げが続いていた民間宇宙開発会社SpaceXのファルコン9ロケットだが、9月1日午前9時07分、今週末の打ち上げに向けて行われていたケープカナベラルでの打ち上げ前試験において爆発、機体・衛星ともに失われる事故が発生した(sorae.jpEngadget Japanese爆発時の動画)。

 爆発が発生したのは地上でロケットエンジンを数秒点火する「スタティック・ファイア・テスト」の最中だが、映像によれば、爆発自体は2段目付近で発生しており、現時点では原因ははっきりしていない。搭載されていたAMOS-6通信衛星は、アフリカのサハラ砂漠以南にFacebookの「Internet.org」計画としてインターネットを提供するものだが、機体ともども失われた。射場のダメージに加え、SpaceXでは次々回の打ち上げで回収したファルコン9の再使用にチャレンジする計画であったがこれも変更を迫られるとみられ、影響は甚大であろう。

 一方、同じく9月1日に打ち上げられた中国の長征4Cも衛星の軌道投入に失敗した模様だが、こちらは情報があまり出ておらず詳細は不明である(宇宙系ライター鳥嶋真也氏によるTweet)。

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