『 あまんちゅ! 』 第6話「ホントじゃない願いのコト」【感想コラム】

2016年8月17日 18:37

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『 あまんちゅ! 』  第6話「ホントじゃない願いのコト」【感想コラム】©2016 天野こずえ/マッグガーデン・夢ヶ丘高校ダイビング部

『 あまんちゅ! 』 第6話「ホントじゃない願いのコト」【感想コラム】©2016 天野こずえ/マッグガーデン・夢ヶ丘高校ダイビング部[写真拡大]

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 早いもので今期アニメも折り返しのターンとなりました。お盆もコミケも終わってそろそろ宿題に焦り始める学生諸君も出始めるのではないでしょうか。

 さて、そんな現実を叩きつけつつ第6話もさっそく感想とまとめと考察etcをやっていきたいと思います!!!

■あまんちゅ! 第6話「ホントじゃない願いのコト」


 プール講習に臨んだ「てこ」は、夏の海洋実習を目指して気合十分。順調にメニューをこなし、苦手のマスククリアーも見事に成功させる。ところが、最後の最後で驚愕の事実が判明し、結局不合格になってしまう。落ち込む「てこ」を気遣い、真斗先生は彼女を「ぴかり」と一緒にドライブに連れ出す。

 向かったのは、願い事を書いたリボンを結ぶことができるモニュメント。そこで「てこ」は、今まで本当の願い事をしたことがなかった自分にも、小さな願いが芽生えていることに気付く。

■いよいよ始まるプール講習!


 前回は明確な「オープン・ウォーター・ダイバー」という目標を見つけたてこ。今回はそんなオープンウォーターダイバーの資格を目指すべくプール講習を始めるエピソード。

 アバンでは、てるてる坊主をつくるも生憎の天気に残念そうなてこ。季節的にはもう七夕なのでしょうか?せっかく作ったてるてる坊主も効果がなくって願いが届かないと呟きます。

 子どもの頃から、七夕での願い事は自分の本当に叶えたいと思える願い事が浮かばずに、「なにか願わなきゃ」と急かされ気味にいつも周りに合わせるように漠然とした遠くにある言葉しか書いてこなかった様子です。

 てこの不安な気持ちと連動するかのように天気は曇りがちなまま、いよいよプール実習がスタート。…いやぁ、お団子ヘアーのてこさん大変可愛いですねぇ……。

 「うーー」「やーー」「たーーー」と少年〇ェットばりの掛け声で気合の入れる先生ですが、まだまだ不安の表情のてこ。それもそのはず今回はバディであるぴかりのサポートなしの状態でプールに入るのは初めてなので、いつもよりさらに緊張が走っています。
それでも、プール講習が終われば次はいよいよ海洋実習という言葉に、「頑張ります……ぴかりがいなくても…」と気合を入れなおします。

 そんなてこを見守る三つの影ちらり、てこが合格したらすかさず祝おうとサプライズで潜んでいたぴかり+先輩’S。やはりみんなてこのことが心配なんですね、短い時間ながらもしっかりと部の仲間たちとの絆が芽生えているのが垣間見えます。

 今まで教わってきたことを、卒なくこなしていくてこ。苦手だった「マスククリアー」を先生の厳しい愛情で、何度も何度も挑戦させられますが完璧にクリアー! ついに苦手だったものも克服し、いよいよ海洋実習かと思われましたが、最後の試験として出されたものが「水着のみで100m泳いだ後に、足を付けずに10分間浮かんでいる」というもの。

 しかし……「あたし…、泳げません……!」

 衝撃の告白…なんと、てこはカナヅチだったのである…。思わず声をあげてしまうぴかりと先輩’Sたち。
仕方なく、シュノーケルとフィンで150m泳ぐテストに変更して貰うも……。奇跡的な沈み方を披露するてこさん。

 今日の実習はここまでだなと、今回のプール実習はここで終了。 いっぱい勉強してオープンウォーターダイバーを目指していたてこは、みんなに心配をかけまいと懸命にいつも通りの態度をみせようと頑張りますが、てこはネガティブ思考のスパイラルに再び陥ってしまいます。

■初めて形にした自分の目標


あまんちゅ! 6-2

画像引用元:youtube.com

 そんな、てこを見かねてぴかりとてこをドライブに誘う先生。ふたりのバディ記念にぱぁっとドライブに行くことに決定しました。

 常識的な範囲内で行先はどこでもいいぞと告げる先生に対してぴかりは「てこと一緒に行きたいところ」として、”あいちゃん”のある『道の駅 伊東マリンタウン』を指名します。

 実は愛車の試し乗りが目的だった先生は、ご機嫌な様子でふたりに海側で待っててと告げ買い物へ行ってしまいます。先生を待つぴかりが嬉しそうにしている理由を尋ねると、てこがダイビング部に入ってくれたことが改めて嬉しいと話してくれるぴかり。

 その言葉を聞いたてこは、今日の講習でまだまだみんなの足をひっぱているということを痛感しましたが、それでもあきらめたくないと決意を新たに、ぴかりがダイビングに誘ってくれたこと、大丈夫って言ってくれたこと。
今までは「自分がやりたい事、本当の自分の願い」をもっていなかったてこが、生まれて初めて自分で決めて何かを始めることができたのは全部ぴかりのおかげなんだと感謝の気持ちを伝えます。

 ようやくてこにいつもの笑顔が戻ります。やっぱりこの二人はいいバディですねぇ…。

 そこに『うんうん、青春だねえ……、自分探しって奴だなっ!』と戻ってくる先生に、照れ隠しでどっかにダッシュして消えていくぴかり。

 ぴかりを追いかけていく途中で、てこは改めて「自分はまだお荷物だけど、一緒にダイビングのみんなと一緒に海に潜るのが私の願いだから頑張ります」と決意を語りますが、先生は『願いとか抱負とか目標とか…、なくたって良いんだ。あっても良いけど、なくったって問題ない』と返します。

 動かなきゃなにも変わらないけど、どんな理由や動機でも自分から動き出せばなにかに出会える。今までは自分の意思がなく、「とにかく私から何かやらなきゃ!」って焦っていたてこにはとても胸に刺さる言葉でした。

 そして、ぴかりは「幸せリボン」と呼ばれる願いを書いて「あい・賛歌」というモニュメントお祈りしてから結ぶと願いが叶うとされているリボンをもって帰ってきます。”あいちゃん”とはこのモニュメントのことだったんですね。

 そこにお互いの夢、目標をかきあったてことぴかり。プール実習の合格と改めて書いたてこと、そんなてこの願いが叶いますようにとかいたぴかり。

■失敗と成長で気づかされたこと


 子どもの頃は自分のやりたいこととか、夢とか、目標とか、願いとかわからず行動を起こすことすらためらっていたてこが、ぴかりと出会い、小さな目標がどんどんと生まれ、そして少しづつ叶っていきました。

 しかし、成長して行動を起こすようになって、改めて自分は周りの人やぴかりがいないとなにもできないんだと気づかされてしまいます。そして自分はぴかりが誘ってくれなかったらなにもしなかった意思がない人間なんだったとも思ってしまいます。
『目標のために頑張る』という姿勢ではなく、『頑張るための動機付けに、必死に願いを口にする』というちょっと焦っていたてこが、いろいろなことに気付かされる回でした。

 さて、あまんちゅのアニメは原作のお話をうまく入れ替えてストーリーを構成してきましたが、今回の第6話はかなり大胆に原作から入れ替えオリジナル要素を入れつつストーリーとしてうまくつなげた回となっており、原作厨的な視点からみても本当に素晴らしい構成となっています。気になった方は原作漫画もぜひ……。
ちなみに、Bパートに登場した伊東マリンタウンでは現在、あまんちゅのコラボショップが展開されていますのでまだ行かれていないかたはぜひ!6話に登場した「クッキーシュー」もちゃんと買えますし、すごくおいしいのでおススメです。

 後半戦ともなる第7話以降、てこの願いは叶うのでしょうか?期待していきましょう!

『 あまんちゅ! 』 第5話「仲間と始めての海のコト」【感想コラム】

(あにぶ編集部/Uemt)

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