【注目銘柄】三城ホールディングスは不採算店見直しで今期8割営業増益、配当利回り4%台に魅力

2016年7月4日 09:23

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

 三城ホールディングス<7455>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現。今期最終黒字転換予想の配当利回り妙味が増す銘柄として注目したい。同社グループは、2009年4月1日からホールディングス体制へ移行。(株)三城については、前年度に引き続き不採算店の見直しを行い、一店一店が顧客とより深い関係が築けるよう体制を強化しているほか、地域や客層に合わせるために、品揃えや販売方法を変えた店舗セグメントを実施。新規出店についは、ショッピングセンターや通行量の多い路面店など、合計20店舗を計画、退店は不採算店を中心に20店舗を計画している。商品については、特に日本の高齢化市場に向けて、快適で機能性の高いレンズの開発や提案に注力している。

 (株)金鳳堂については、質の高いサービスを求める客層への働きかけのみならず、店舗の改装や教育に引き続き注力し、業績を伸ばす方針。海外子会社については、厳しい状況が続く地域につきましては不採算店の整理を進め、堅調な地域や新たな地域へは積極的な展開を検討している。

 前2016年3月期第2四半業績実績は、売上高が537億2700万円(前期比1.1%減)、営業利益が2億6900万円(同53.7%増)、経常利益が1億7400万円(同72.6%減)、最終損益が6億0100万円の赤字(同1億9800万円の赤字)に着地。

 通期業績予想は、売上高が539億8200万円(前期比0.5%増)、営業利益が4億8900万円(同81.8%増)、経常利益が3億7800万円(同2.2倍)、最終損益が7200万円の黒字(同6億0100万円の赤字)を見込んでいる。配当予想は18円(第2四半期末9円、期末9円)継続を予定している。

 株価は、3月15日につけた年初来高値470円から6月24日に年初来安値402円まで調整し、2012年5月12日につけた上場来安値399円に並んだ後、上昇。ミニゴールデンクロスを示現し、出直りつつある。前期に不採算店の整理が進んだほか、海外では発展が目覚しいながらもまだ眼科医療が行き届いていないベトナムでの展開に期待がかかる。PBR0.58倍と割り負け、配当利回り4.2%と利回り妙味も増す。期待先行ながら、リバウンド相場入りとなるか注目したい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【話題株】証券不振で野村新安値、大和も安値接近、閑散、投信運用難(2016/06/10)
【材料でみる株価】アスカネットはサイネージ用途での提案強化でAI事業の売上拡大図る(2016/06/07)
【話題株】コンタクトレンズの大手シードが進行中の増設計画を一挙拡大、「3号棟」建築(2016/06/14)
【話題株】7月15日のLINE上場に向けgumi(グミ)も関連株と位置づける人気(2016/06/21)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事