【業績でみる株価】しまむらは増収増益で割安感強まり株価は上値余地

2016年6月28日 09:28

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 ファッション衣料大手のしまむら<8227>(東1・100株)は、29年2月期第1四半期を発表した。売上高1404億500万円(前年同期比6.7%増)、営業利益120億4600万円(同38.5%増)、経常利益123億2600真年(同36.1%)、純利益79億8200万円(同44.2%増)。2013年2月期以来の最高純益更新にむかって、順調な滑り出しとなった。

 主力のしまむら事業の売上が5.4%増1107億3000万円と安定。月次では、今期4カ月のうち3カ月で客数が、客単価はすべての月で前年同月を上回っている。前期の2015年も12カ月のうち、客数前年超えが9カ月、客単価が10カ月上待っている。勢いは今年も続きそうだ。

 しまむら事業では次の3点に取り組んでいた。主力商品の販売方法見直しやPBのボリューム展開、買いやすい売り場のための新レイアウト実施、3店舗の開店(1店舗閉鎖)と1店舗の大規模改装、25店舗の省エネ対応型改装の実施。

 具体的な内容は、主力商品の「素肌涼やかデニム&パンツ」などで新しい使用価値と販売方法を提案した売り場。PB(プライベートブランド)はクロッシーブランドに集約し、ボリューム展開による認知度の向上。136店舗では、買いやすい売り場実現のための婦人衣料・実用衣料配置を行った。売り場への追及は余念がない。

 株価は、6月27日は前日より810円高い14550円。先月5月27日の15000円超えは、業績面では不安はない。今期会社予想EPS832.51円で算出したPERは17.5倍。まだまだ上値余地がありそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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