旭化成不動産レジデンス、台湾で分譲マンション開発

2016年5月27日 13:55

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旭化成不動産レジデンスは、台湾の建設会社と合弁で新北市中和区に地上14階・地下4階建てのマンションを建設する。写真は、外観の完成イメージパース。台湾ではマンション1階は店舗が入ることが多いが、店舗を入れず、共用スペースの高級感や洋風の外観が特徴という。

旭化成不動産レジデンスは、台湾の建設会社と合弁で新北市中和区に地上14階・地下4階建てのマンションを建設する。写真は、外観の完成イメージパース。台湾ではマンション1階は店舗が入ることが多いが、店舗を入れず、共用スペースの高級感や洋風の外観が特徴という。[写真拡大]

 旭化成不動産レジデンスは26日、台湾の建設会社と合弁で新北市中和区に地上14階・地下4階建てのマンションを建設するプロジェクトが始動したと発表した。海外でのマンション分譲事業案件は同社初。竣工は2018年の予定という。

 同社によると、今回のマンションは総戸数が191戸。台湾で最も人口が多く、台北市のベッドタウンでもある新北市(397万人)に建設する。建設地は、新北市中和区の中でも人口密集地で、台北市への通勤者など高い住宅取得ニーズが見込まれるエリアという。

 同社の現地法人「台湾旭化成都市開発」と、台湾の建設会社「億欣営造」が、共同出資(持分50%)で同プロジェクトを目的とする事業会社「欣荘建設」を設立し、事業を行なう。地権者全員の合意に基づいて等価交換方式で、地権者と共同してマンションを建設する。

 同社は、複雑な権利関係を調整する合意形成力やノウハウを強みとして、高経年マンション建替えなどのマンション事業を推進してきた。台湾は老朽化した住宅等の建替え需要が見込まれることから、同社の強みを活かせる海外での投資先として注目し、2015年6月に現地法人「台湾旭化成都市開発」を設立した。今後、早期に100億円程度の事業案件に参画することを目標として、台湾のマンション分譲事業の基礎固めを図っていく予定という。

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