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3大都市圏の時給、7ヶ月連続で過去最高更新
ここのところ続いている人手不足の影響に加えて、増加する訪日外国人旅行客に対応できる従業員を確保しようとする動きが強まっていることから、企業が3大都市でアルバイトやパートを募集する際の時給が、7ヶ月連続で過去最高を更新した。求人情報会社リクルートジョブズの調査でわかった。
20日、リクルートジョブズは「2015年12月度 アルバイト・パート募集時平均時給調査」として、首都圏・関西・東海の3大都市圏で企業がアルバイトやパートを募集する際の時給を調査し、その結果を発表した。それによれば、2015年12月の平均募集時給は前年同月比2.1%増の986円であり、前年同月よりも20円アップした。首都圏の平均時給は前年同月よりも22円アップして1027円、関西は前年同月よりも23円アップして953円、東海は前年同月よりも15円アップして926円と。それぞれ大きくアップした。こうした3大都市圏での時給の高まりは、中国の旧正月「春節」を来月に控え、訪日外国人旅行客に対応できる従業員を確保しようとする動きが強まったことが要因とみられている。
3大都市圏での平均募集時給が前年同月を上回るのは、13年7月から2年半続いており、景気回復の傾向や深刻な人手不足が長期にわたって続いていることが見て取れる。なお、15年の前年同月比のうち、最も低かったのは6月で、同1.0%増。しかし12月にはこれが2.1%増にまで高まっており、急速なペースで前年を上回っていることがわかる。
そして平均募集時給を職業別に見てみると、デパートや衣料品店などの「販売・サービス系」が前年同月よりも25円アップして970円、「営業系」が前年同月よりも74円アップして1182円、電話の応対やデータ入力などの「事務系」が前年同月よりも30円アップして1009円となっている。リクルートジョブズは今回の調査結果について、株式市場の状況などにより、企業の景況感が変化する可能性はあるものの、長期化する人手不足のなかで、しばらくはこうした時給の増加傾向が続くのではないかとの見方を示している。(編集担当:滝川幸平)
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