【株式評論家の視点】メタップスは昨年8月の上場、主力のアプリ広告市場は世界的成長、株価2600円中心のモミ合い

2016年1月15日 09:08

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 メタップス<6172>(東マ)は、昨年8月28日に東京証券取引所マザーズに上場。アプリ収益化プラットフォーム「metaps」とオンライン決済プラットフォーム「SPIKE」を軸に、グローバルで事業を展開している。同社が事業展開しているアプリ広告市場は、世界的なスマートフォンユーザ数の伸長とアプリ開発者の積極的なグローバル展開等により、今後も更なる成長を続けると予想されるほか、ソーシャルメディアの普及と、通信インフラの整備により、今後もスマートフォン領域におけるビジネスチャンスが期待されている。

 同社は、当初よりアプリにフォーカスした事業を展開しており、今後もアプリ開発者のマーケティング戦略を支えるプラットフォームとして、取引企業の拡大、自社広告ネットワークの拡張及び外部広告ネットワークとの連携強化、グローバルでの戦略的業務提携を積極的に進めている。

 14日に大引け後に発表した今2016年8月期第1四半期実績は、売上高が12億8700万円、営業損益が1億4500万円の赤字、経常損益が1億4500万円の赤字、最終損益が1億7200万円の赤字に着地。

 第1四半期は、主力のアプリ収益化事業は、グローバルでの売上が継続して好調で、注力サービスであるアプリ収益化プラットフォーム「metaps」などの既存サービスが堅調に推移した一方で、決済プラットフォーム「SPIKE」をはじめとする新規サービス開発のための先行投資を積極的に実施したため損益面では赤字となった。

 通期業績予想は、売上高が90億円(前期比118.1%)、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益については黒字化を目指している。

 株価は、2600円を軸にモミ合いが続いている。同社は、計630万ダウンロード超の動画アプリなどを運営するAppStair社を子会社化し、動画マーケティング事業を強化すると発表。動画を使ったマーケティングやプロモーションが、利用者を主体にしたものが増加する傾向にあり、動画を用いたマーケティングの重要性が高まっていることに対応したもの。これまで培ってきた世界8拠点でのマーケティング支援実績、20億を超えるアプリダウンロード実績などのデータ蓄積をもとに、動画マーケティングのサポートを専門的に行うAppStair社を中心に事業を拡大するとしており、今後の展開は注目される。2200円どころの下値圏に下押す場面があれば、中長期的な視点で買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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