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電通、ブラジルでオーディエンスデータ会社を買収
電通は12日、海外本社「電通イージス・ネットワーク」がブラジルのオンライン・オーディエンスデータ会社ナベッグ(NVG Participações)の株式100%を取得することで同社株主と合意したと発表した。中南米最大の広告市場であるブラジルでデジタルサービスの強化・拡充を図るという。
電通によると、今回買収するナベッグ社は、設立が2009年。10万を超える内外のサイトと提携しており、オンライン・オーディエンスデータを提供するブラジル最大規模のデータ・マネジメント・プラットフォーム(DMP)を管理・運営している。
媒体社や企業によるマーケティング活動を支援しているほか、CRM領域での戦略コンサルティングも行っている。顧客として、ブラジルの主要オンライン媒体社、運用型広告のプラットフォーム会社、南米全域や米国の企業を抱えているという。2014年12月期の売上高は375万レアル(約1億1,000万円)。
今後、ナベッグ社は、電通グループで運用型広告のトレーディングデスクサービス機能を担っているアムネット(Amnet)やグループ各社と連携し、ブラジルを含む南米でシナジーの創出を図っていくという。
電通グループのカラ(Carat)が行っている世界の広告費成長率予測(2015年9月)によると、ブラジルの2014年のデジタル広告費は、前年比で20.0%増だった。2015年は10%増、2016年は9.0%増と高い成長が続くと予測している。
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