【狙い場・買い場】工具メーカーのTONEは業績上振れの可能性、利回り3.3%、PER8倍台

2015年12月24日 10:12

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 TONE<5967>(東2)は、ミニゴールデンクロスを示現。割安感があり配当利回り妙味が増す銘柄として注目したい。同社は、総合工具メーカーで、2013年(平成25年)に株式上場50周年、創立75周年を迎え、ブランド力の強化、更には世界ブランド「TONE」の確立をめざして、「前田金属工業」から「TONE株式会社」に社名を変更。プロ用作業工具から、トルク管理機器、ボルト締結機器へとフィールドを広げ、さらにそれらの強みを融合したボルティング機器という新分野も開拓している。

 今2016年5月期・第2四半期業績予想は、売上高が26億1000万円(前年同期比9.7%増)、営業利益が3億7000万円(同16.3%増)、経常利益が3億7500万円(同2.7%減)、純利益が2億円(同9.1%減)を見込んでいる。第2四半期配当予想は5円を予定している。

 通期業績予想は、売上高が54億3000万円(前期比6.2%増)、営業利益が8億円(同2.0%減)、経常利益が8億円(同11.3%減)、純利益が4億5000万円(同11.4%減)を見込んでいる。期末配当予想は7円を予定している。

 第1四半期業績は、国内においては、建設土木関連における回復が本格化する中、売上が伸長。国内が好調だったほか、海外では中国市場が鈍化傾向にあるものの、北米、東南アジア市場が堅調に推移し、営業利益は1億6500万円(前年同期比3.3倍)の大幅増益と好調に推移しており、業績予想の上ブレも視野に入る。

 株価は、5月26日につけた年初来の高値387円から7月9日安値310円まで調整。8月25日安値311円と売り直され320どころを下値として固め10月9日高値370円と上昇。モミ合っているが、ミニゴールデンクロスを示現し、上値追い姿勢を強めつつある。リニア中央の南アルプストンネル工事に着手で、ボルト締結機器を手掛けていることが見直される可能性がある。今期予想PER8倍台と割安感があるほか、配当利回り3.3%と利回り妙味も増す。9か月移動平均線がサポートしており、中長期で注目されそうだ。(N)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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