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レセプト債発行のメディカル・リレーションズ・リミテッドら4社が破産
医療機関から診療報酬債権(レセプト)などを買い取り、金融商品(レセプト債)として販売していたファンド4社が6日、東京地方裁判所に破産手続開始の申立てを行なった。10月現在で発行済の債券残高は約227億円。
破産申し立てを行ったのは、調達した資金で診療報酬債権などの売買を行なうメディカル・リレーションズ・リミテッド、メディカル・トレンド・リミテッド、オプティ・メディックス・リミテッドの3社と、運用会社のオプティファクター。
オプティファクターによると、4社の財務状況は2013年3月まで創業者しか把握していなかったが、現社長の児泉一氏が代表取締役に就任後に確認したところ、実在しない資産や売り上げが多額に計上されており、実在の資産額は債券の発行残高と比べてわずかしかなかったという。同社長は財務の健全化に努めたが、負債の規模が大きすぎ、大幅に改善することはできなかったとしている。
医療機関は、診療報酬の保険適用分を国民健康保険団体連合会や社会保険診療報酬支払基金に請求するが、実際に報酬を受け取るまでに約2カ月を要する。メディカル・リレーションズ・リミテッドらは、医療機関が早期に資金を得られるサービスとして、手数料を差し引いて診療報酬債権を買い取っていた。
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