三井物産、ブラジルの地域ガス配給事業会社に49%出資

2015年10月26日 14:50

印刷

三井ガスが出資するブラジルの地域ガス会社の所在地域を示す図(三井物産の発表資料より)

三井ガスが出資するブラジルの地域ガス会社の所在地域を示す図(三井物産の発表資料より)[写真拡大]

 三井物産は26日、ブラジル国内19州の地域ガス配給事業会社を保有するペトロブラス・ガス(Petrobras Gás)社の株式49%を約19億レアル(約670億円)で取得すると発表した。

 同社によると、今回取得するペトロブラス・ガス社は、今後の経済発展とガス需要の増加が見込まれているブラジル中部、北東部、南部などにガス配給事業会社19社を保有している。各社への出資比率は19.5%~100%。このうち8社は、100%子会社の三井ガスが既に24.5%を出資している。

 三井物産は、2006年に三井ガスを通じてブラジル7州のガス配給事業に参画し、2014年12月にはブラジル北部セアラ州のガス事業会社セガス(Cegas)社にも出資した。

 今回のペトロブラス・ガス社の株式取得によって、三井ガスが出資参画するガス事業会社は19州となり、取扱ガス配給総量は日量約3,000万m3になるという。

 ブラジルのガス配給事業は、地域独占制となっており、ガス事業会社は州政府と締結した契約に基づいて州内・管轄域内でガスパイプライン網などのガス配給インフラを整備する。また、国営石油会社ペトロレオ・ブラジレイロ(略称:ペトロブラス)社から購入したガスを発電所、一般産業・商業・民生需要家向けや天然ガス自動車用の燃料などとして配給する。

関連キーワード

関連記事