中外製薬、欧州・中国・台湾の子会社組織を統合・再編

2015年6月25日 17:22

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再編前後の事業体制 (中外製薬の発表資料より)

再編前後の事業体制 (中外製薬の発表資料より)[写真拡大]

 中外製薬は25日、欧州・中国・台湾での子会社の統合・再編を行うと発表した。

 同社は4月1日、自社創製品のearly PoC(Proof of Concept:ヒトでの有効性や安全性を確認すること)取得の迅速化を目的とし、トランスレーショナルクリニカルリサーチ(TCR)本部を発足した。TCR本部の活動の本格化に合わせ、社内体制の整備を進めることが今回の再編の目的の一つ。

 また、これまでは各国で、臨床開発や輸入・販売などの活動を機能ごとに分社化していたが、それらの機能を1社に統合することにより、開発から販売まで一貫した体制に整備する。

 欧州では、7月1日付で、開発子会社である中外ファーマ・ヨーロッパ・リミテッドを、販売子会社である中外ファーマ・マーケティング・リミテッドに譲渡し、2社の機能を統合する。中国では、7月1日付で、医薬品学術情報の提供活動を行う子会社である仲外製薬諮詢(上海)の事業を、医薬品の輸入・販売を行う子会社である日健中外製薬に譲渡する。

 台湾では、7月31日付で、中外製薬と台湾中外製薬が委託した製品の開発業務とその関連業務を行う子会社である中外醫藥開發と、医薬品の輸入販売を行う子会社である台湾中外製薬を合併する。

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