東芝ら、東京都日野市で学びの記録を活用する実証プロジェクト―児童にタブレット貸与

2015年5月18日 19:31

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日野市立平山小学校での東芝製手書きタブレットを活用した授業風景 (東芝の発表資料より)

日野市立平山小学校での東芝製手書きタブレットを活用した授業風景 (東芝の発表資料より) [写真拡大]

 日野市、信州大学、東芝、日本マイクロソフト、シャープビジネスソリューションは18日、東京都日野市立平山小学校で、東芝製手書きタブレットを活用した次世代型学びプロジェクト「ひの@平山小」をから開始したと発表した。

 このプロジェクトは、児童1人に1台のタブレットを貸与することで、学校内だけでなく自宅においても最新のICTを活用した学習が可能な環境を提供し、日常的な学習ツールとしてタブレットを活用する効果を検証するもの。2017年3月まで実施する。また、ICT導入により児童の学びの過程や成果物を、プライバシーを保護した上で、次の学びや指導・評価に活用するための可視化ツールを開発するほか、情報環境整備のあり方を提言する。

 手書き入力が可能な東芝製タブレット「dynabook Tab S80」を児童1人に1台貸与し、日常的な学習ツールとして活用する効果を検証。基礎基本の修得に加え、児童が能動的に学習に参加するアクティブ・ラーニングの実現にタブレットを活用する。また、自立した「個(児童)」が、協働学習を通じて問題解決に至るための道具として、タブレットと多様なアプリケーションソフト、デジタル教材を活用する。

 また、将来のBYOD時代に向けた、学校における次世代型情報環境整備のあり方を示す。学校と家庭の学びの連続性をタブレットとクラウドを活用して、登校から下校までの学校敷地内における利用に限定せず、放課後子ども教室「ひのっち」での学習や、自宅への持ち帰り学習における問題や効果を検証する。

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