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日本エスコン、デンソーの池田工場跡地取得 複合商業施設を開発へ
中部電力グループの不動産大手・日本エスコンは、愛知県刈谷市のデンソー池田工場(刈谷市池田町、新富町)の跡地約9万9,000平方メートルを取得する契約をデンソーと締結した。土地の引き渡しは27日の予定で、日本エスコンは複合商業施設を開発する方針だ。
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取得した土地は、東海道本線のJR刈谷駅から北へ車で約10分の国道155号沿い。取得額は公表されていないが、日本エスコンの2024年3月期連結決算における純資産額約710億円の30%を超えており、200億円以上とみられている。取得資金は借入でまかなう予定で、日本エスコンは2025年3月期業績予想には影響がないとしている。
周辺には豊田自動織機やデンソー、アイシンが本社や工場を置き、それらを取り囲むように住宅街が広がっている。しかし、比較的大型の商業施設がないことから、日本エスコンは地域の商業やにぎわいの中心となる大型の複合商業施設を整備する方向で計画を進める。
刈谷市は愛知県西三河地方の西端に位置する人口約15万人。豊田自動織機やデンソー、アイシンに加え、トヨタ紡織、ジェイテクト、トヨタ車体といったトヨタグループの主要企業が本社を構える自動車工業都市で、人口増が続いている。
しかし愛知県の調査によると、買い物は大型ショッピングセンターが立地した東浦町へ23.2%が流出しているほか、名古屋市に16.7%が流れている。このため、日本エスコンは大型商業施設に対する潜在的ニーズが大きいとみている。
デンソー池田工場は1965年の開設。ラジエーターなどの熱交換器を生産していたが、業務効率化を目指した工場再編により2018年に閉鎖された。その後、施設が撤去されて整地されている。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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