「コピー戦略」で成功した中国の小米、自社製品もパクられる運命に

2015年4月13日 08:07

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記事提供元:フィスコ


*08:07JST 「コピー戦略」で成功した中国の小米、自社製品もパクられる運命に
米通信機器大手アップルの商品をコピーして世界大手まで上り詰めた中国のスマートフォン大手「小米(シャオミ)」が、アップルと同じような運命を辿っている。

ドイツのメディアによると、シャオミの新作がまだドイツ市場で販売されていないにもかかわらず、すでに偽商品が同国で出回っているという。これより先、米Bluebox Securityはシャオミの新作4モデルに対する安全検査を行った所、端末の後ろ部分に使用者の会話を盗聴できる悪意のあるソフトを発見したと報告した。

ただ、シャオミはその後の調査で、検査の対象となる4モデルはすべて偽商品であることを判明した。偽商品の技術はすでにBluebox Securityの検査者を騙せるレベルまで達している。

中国の専門家は、中国では偽商品が珍しくないと指摘。偽商品との戦いがシャオミを含めて成功している企業が避けて通れない道だと強調した。同社の商品について、コピーしているのは国内業者にとどまらず、外国の同業者も相次いでコピー商品を作っていると指摘した。

なお、創業してわずか5年でシャオミの売上高は年1兆円突破し、世界5位の市場シェア(スマホ市場)まで上り詰めている。同社の製品は昨年から欧州で販売を開始しており、国内では生産が販売に追いついていない状態だ。《ZN》

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