セイコーインスツル、小型・高性能なリチウムイオン電池の保護IC発表

2015年4月9日 14:36

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新製品と新製品を搭載する製品例(写真:セイコーインスツル発表資料より)

新製品と新製品を搭載する製品例(写真:セイコーインスツル発表資料より)[写真拡大]

 セイコーインスツルは8日、スマートフォンやウェアラブル機器などの携帯機器のリチウムイオン電池向けに、世界最小クラスの1セル用リチウムイオン電池保護IC「S-8240Aシリーズ」を発表した。新製品は、1.2mm角のモールドパッケージで提供される。

 リチウムイオン電池は、過充電、過放電、過電流および短絡状態からの保護が必要となる。今回の新製品は、1セルリチウムイオン電池を保護するICで、主な特徴は以下の3つである。

 1.2mm角のモールドパッケージを採用し、高さは、0.4mm (max)と薄型、重さは1.6mgと超軽量で、1セル用リチウムイオン電池保護ICとしては世界最小・最軽量クラスを実現していることである。これにより近年、ますます小型化、薄型化、軽量化が要求されるリチウムイオン電池パックのさらなる省スペース化、軽量化の実現に貢献する。

 また、放電過電流検出電圧精度が±5mV(従来品は±10mV)、充電過電流検出電圧精度が±5mV(従来品は±15mV)と高精度を実現していることである。これにより、リチウムイオン電池パックの安全性向上に貢献する。

 および、動作時消費電流が1.5μAと低消費を実現していることである。これにより、動作時の消費電流が同社の従来品の2.8μAの半分程度の低消費電流1.5μAで、電池保護ICが消費する電力を抑え機器のバッテリ駆動時間の増長に貢献する。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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