【業績で見る株価】GMOリサーチ連続の大幅増益、一株利益100円乗せ、増配、株価底打ちで反騰へ

2015年2月5日 09:29

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

 GMOリサーチ <3695> (東マ)は、アジアを中心にしたネット調査の需要増大から経常利益が前12月期の55.2%増益に続いて今期29.7%増と連続の大幅増益が見込まれる。2月3日に底打ちしたとみられる株価は本格反騰の展開だろう。

 2014年10月に東証マザーズに上場したニューフェース。GMOグループのネット調査会社で、アウトソーシングサービス(売上高構成比80.8%)、D.I.Yサービス(同10.8%)、その他サービス(同8.4%)という事業内容となっている。主力のアウトソーシング事業が調査需要拡大を受けて前期の売上高が18億9400万円(前々期比22.6%増)と絶好調だった。またD.I.Yサービスは顧客がアンケート作成から集計までを行なうサービスだが、同社が独自開発した「リサーチ・ソリューション・プラットホーム」が伸び、同サービスの売上高は2億5300万円(同7.1%増)と増加した。

 こうした増収効果で、2014年12月期は売上高23億4500万円(前々期比21%増)、営業利益2億4500万円(同84.3%増)、経常利益2億3200万円(同55.2%増)、当期純利益1億2800万円(同42.1%増)と大幅な増収増益を達成した。一株当たり利益は91円34銭(前々期67円15銭)に急上昇。

 続く2015年12月期は米国、欧州に加えて中国を中心にしたアジア市場での拡大を受けて、売上高28億6600万円(前期比22.2%増)、営業利益3億200万円(同23.3%増)、経常利益3億100万円(同29.7%増)、当期純利益1億8100万円(同41.4%増)と、前期に引き続き好調に推移する見込みである。

 経常利益は前期に続き記録を更新することになる。そして、予想一株当り利益は107円90銭に向上し、配当は年間38円(前期36円54銭)に増配する意向である。

 今期の予想一株当り利益で計算したPERは20.5倍と、高成長株に対しての評価は低いと言わざるを得ない。一株当たり純資産も前期670円79銭(前々期372円32銭)にアップし、PBRも3.3倍に低下する。

 株価は2014年11月13日の5360円高値を付けた後、同社名を名乗る架空請求問題が起り、これが嫌気されて急落し2015年2月3日には2150円まで売り叩かれた。しかし、これで悪材料はほぼ織り込んだ。これからは好業績を評価する動きが一気に台頭しよう。売り物が一巡した局面でもあり、値動きは軽い。買いが買いを呼ぶ展開となり、目先的にもPER30倍の3200円どころが、目標となりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【編集長の視点】データセクションは急反落も類似IPO接近に材料株人気が加わって下げ渋る(2015/02/02)
【木村隆のお宝銘柄】大阪チタニウムテクノロジーズは航空機向けの拡大で来期は大幅増益へ(2015/02/02)
【高見沢健のマーケット&銘柄ウォッチ】米国企業々績に暗雲、ドル高は響く(2015/02/02)
「錯覚よくない、よく見るよろし」の升田流で電炉株の先行きをマーケットと読み比べに一考余地=浅妻昭治(2015/02/02)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事