三菱日立パワーシステムズ、ウズベキスタンの国営電力会社と協業 運転・保守を支援

2015年2月3日 12:48

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三菱日立パワーシステムズは、ウズベキスタンの国営電力会社ウズベクエネルゴと、発電所のオペレーション・メンテナンスに関して協業する。写真は同社が公開した調印式の様子。

三菱日立パワーシステムズは、ウズベキスタンの国営電力会社ウズベクエネルゴと、発電所のオペレーション・メンテナンスに関して協業する。写真は同社が公開した調印式の様子。[写真拡大]

 三菱日立パワーシステムズは2日、ウズベキスタンの国営電力会社ウズベクエネルゴと、発電所のオペレーション・メンテナンスに関して協業していくことで合意し、覚書を締結したと発表した。

 本覚書は、両国の貿易・経済発展の促進を目的に開催されている日本ウズベキスタン経済合同会議の成果の一つとして締結されたもので、同社は今後、ウズベクエネルゴ所有の発電所に対する運転・保守支援などを実施していくこととなる。

 覚書の内容は、発電所の運転・保守、エンジニアのトレーニング、技術セミナーの開催などに関するもので、具体的には、同社が設備を供給したナヴォイ、タリマルジャン両発電所とタシケント熱電併給所のガスタービンなどに対する運転・保守支援を実施するほか、ウズベクエネルゴのエンジニアに対する技術トレーニングを行う。また、定期的に技術セミナーを開催して、ガスタービン・コンバインドサイクル発電所の運転・保守に関する最新技術を紹介し、その情報共有化に努めることが記されている。

 ウズベクエネルゴは、石炭、石油、天然ガスを燃料とする電力事業を展開して、ウズベキスタン国内のほぼすべての電力をまかなっている。2001年の設立で、53の子会社・組織を傘下に収め、年間電力生産量は480億キロワット時に達する。

 日本ウズベキスタン経済合同会議は、1994年に設立された日本ウズベキスタン経済委員会により運営されている会議で、開催は今回で12回を数える。会議には両国政府要人が多数参加して、両国間の貿易・投資などを話し合う交流の場となっている。

 三菱日立パワーシステムズは今後も、ウズベクエネルゴとの良好な関係を維持・発展させながら、同国の安定的かつ効率的な電力事業運営に貢献していくという。(記事:宮野 浩・記事一覧を見る

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