【木村隆の相場展望】海外投資家の売りは最悪期を過ぎる、今後は買い越しも

2015年1月26日 09:05

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

(1月26日~30日)

 23日の日経平均株価の終値は1月5日の大発会の水準を上回り、今年の高値を付けた。新年相場入り以降、原油価格の低落など不安材料が株価を押さえつけていたが、そうした悪材料は一巡の様相を強め、相場はリセットされたようだ。

 需給面では相変わらず海外投資家の売りが目立っている。1月第2週(13日~16日の-日本の現物株と先物合計の売買は、7585億円の売り越し(前週は1兆2134億円の売り越し)。

 先物市場では3081億円の売り越しで、2週連続の売り越し。このため、裁定買い残が激減している。1月16日申し込み現在では16億2100万株と、前週比1億3400万株減少した。

 しかし、第3週に入っては19日が1億9400万円の増加、20日が6470万株増加。21日は1123万株減少と、売り一辺倒の姿勢ではなくなっている。裁定買い残は昨年来の低い水準。いつ増勢に転じてもおかしくない。

 現物株でも4304億円の売り越しだが、例年1月は新しいポートフォリオ作成のため買い越しになるのが通例。今後は例年同様、買い越しのパターンになると思われる。

 需給面では海外投資家の売り越しも最悪期を脱出しつつあり、株価も出直りを確認する動きが期待される。(株式評論家、元日本証券新聞編集局長)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
全国百貨店昨年12月の売上9カ月連続のマイナス、化粧品の好調目立つ、資生堂47円高(2015/01/19)
中国の上海総合指数が急落、証券大手3社に信用取引で処分(2015/01/19)
【編集長の視点】セレスは株式分割権利落ち後安値から急反発、今期業績開示を先取りして下げ過ぎ訂正(2015/01/19)
「戎天井」気配の波乱含み相場下では新幹線開業を先取りして北陸ローカル株に全国区人気の高まりを期待=浅妻昭治(2015/01/19)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事