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日揮、日本ケミコン、商船三井など/本日の注目個別銘柄
<5108> ブリヂストン 4509.5 +284買い優勢。クレディ・スイス(CS)では投資判断「アウトパフォーム」継続で、目標株価を4650円から5900円にまで引き上げへ。円安、天然ゴム安に原油安を加えた“3 安”効果の寄与によって今12月期は大幅増益を予想、本決算発表の接近で再度注目すべきタイミングと考えているようだ。15年12月期営業利益は従来予想の5300億円から5750億円にまで上方修正。
<1963> 日揮 2410.5 +125大幅反発。原油市況の下落がネガティブ視され、足元まで売り込まれてきた銘柄であるが、前日の原油市況上昇を受け、本日はリバウンドを目指す動きとなっている。同様に千代田化工建設<6366>なども強い動き。昨日のNY原油市況は5%超の大幅上昇、米原油在庫の増加に加えて、オプションの満期に伴ったテクニカル要因との見方なども強いようだ。
<9104> 商船三井 381 +8買い先行。原油市況の上昇やバルチック指数の下落など、本日の物色環境は逆風となっているが、UBSで投資判断を格上げしており、評価材料と捉えられている。UBSでは投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も370円から450円に引き上げている。株価の相対的な出遅れ感が強い中、円安、燃料安、合理化効果で来期の収支急回復の可能性が高いこと、バリュエーション面での割安感などを格上げの要因としている。
<4661> OLC 29845 -70もみ合い。第3四半期累計営業利益は、前年同期比約1割減の900億円強になったもようとの観測報道が伝わっている。減益ではあるが、開業30周年イベントの開催で高水準となった前年に続き、過去2番目の高水準となっているもよう。1月からのイベント開催効果なども期待されているが、観測数値はほぼ市場コンセンサス通りでインパクトは限定的、短期的な材料出尽くし感とも受け止められる格好に。
<3608> TSIHD 616 -78下落率2位。前日に第3四半期の決算を発表、通期予想は大幅に下方修正しており、ネガティブなインパクトにつながる格好のようだ。第3四半期累計営業利益は20.9億円、前年同期比で21.7億円の収益改善となっている。ただ、通期予想は従来の25億円から5億円にまで下方修正、足元の売上不調や閉鎖ブランドの値引きなどが背景のもよう。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に格下げ、ネガティブな発表に対し、株主還元策も同時に発表するなど市場を意識した姿勢が感じられない点も残念と。
<9381> エーアイティー 994 +150ストップ高比例配分。前日に配当予想の引き上げを発表している。従来予想は上半期末10円、期末10円であったが、期末配当金を一気に40円にまで引き上げ。普通配当金を20円に引き上げたほか、創立20周年に伴う記念配20円を実施する。前日終値をベースとすると、配当利回りは5.9%の高水準になることで、ポジティブなサプライズが強まる状況となっている。
<6997> 日本ケミコン 350 +28強い動き。メリルリンチ(ML)では投資判断「買い」継続で、目標株価を380円から420円にまで引き上げ、株価上昇の一因になっているとみられる。為替の円安効果を考慮、来期営業利益予想は70億円から75億円に増額、市場予想を1割程度上回るとみているもよう。足元でも電気二重層キャパシタは計画を上回る推移のようだ。なお、本日は同社のほか、ミツミ電機<6767>、ニチコン<6996>、ワコム<6727>など電子部品の一角で強い動きが目立っている。
<9204> スカイマーク 363 -27急落。検討していたANAHDへの出資要請を見送り、自主再建を目指す方針を固めたと報じられている。条件面で折り合わなかったもよう。同社では、共同運航による安定収入が見込める3月末までの資金繰りのメドはついたとしている。順調な再建に向けての不透明要因につながるといった警戒感なども先行か。
<7201> 日産 992.6 -4.4さえない。三菱UFJでは投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げしている。目標株価は1300円から1100円に引き下げへ。ロシア事業の採算悪化懸念などを背景に、業績予想を下方修正しているもよう。来期営業利益は従来予想の6600億円から5600億円に引き下げ、今期予想比でほぼ横ばいの見方。下方修正の半分はロシア絡みと想定しているもよう。自動車セクターではマツダ<7261>とともにロシア懸念が強まる情勢。《FA》
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