サイゼリヤ 、レオパレス21、三菱マテなど/本日の注目個別銘柄

2015年1月14日 16:43

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記事提供元:フィスコ


<6988> 日東電工 6772 -55堅調スタートも伸び悩み。今期営業利益は1000億円強に達する見通しで、9年ぶりに過去最高を更新すると報じられる。会社側の従来予想は880億円、市場コンセンサスも900億円程度であり、ストレートにポジティブに捉える動きが先行した。ADRでも3%前後の上昇となっていた。ただ、地合いの悪化で輸出関連の優良株が総じてさえない中、次第に出尽し感などが優勢にも。

<5711> 三菱マテ 359 -21売り優勢。銅を中心とした非鉄市況の下落が弱材料視される展開になっている。銅市況は2.6%安、一時は3%安となり、09年8月以来の安値となっているもよう。エネルギーコストの低下に伴う増産観測などが市況下落の背景のようだ。亜鉛やニッケル市況なども3%近い下落となっており、本日は同社のほか、住友鉱<5713>などの下げも目立っている。

<4118> カネカ 699 +51買い優勢。シティでは投資評価を「2」から「1」に格上げ、目標株価も680円から780円に引き上げている。塩素化塩ビ、モディファイヤー、「カネカロン」などが売上を大きく伸ばす見通しであるほか、足元の原油価格急落により、付加価値の高い同社製品は原料安を享受すると指摘している。来期は3割強の営業増益になると予想しているようだ。

<2503> キリンHD 1474 +22買い先行。JPモルガン(JPM)では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も1400円から1700円に引き上げている。2015年度業績のコンセンサス予想は高めだが、市場関係者の業績回復への期待値は低いと考えているもよう。むしろ、食品・飲料セクター内で稀少な低バリュエーションに注目したいと指摘。積極的な株主還元策も材料視されると考えているようだ。

<8848> レオパレス21 763 +30買い優勢。みずほ証券では投資判断「買い」を継続、目標株価を800円から900円に引き上げている。12月の月次受注が前年同月比52%増と伸び率を高めていること、製造業の国内回帰や外国人労働者受け入れ制度見直しなどはテナント需要につながると見込まれること、利益剰余金のマイナス解消しで来期の復配が見込めることなどを評価ポイントとしているもよう。

<7725> インターアク 509 +80ストップ高。前日に上半期の決算を発表、営業利益は2.3億円で前年同期比37.5%増益、11月に上方修正した従来計画の1.6億円を上回る着地となった。据置の通期計画には上振れ期待も高まる格好へ。また、発行済み株式数の2.24%に当たる225,225株を上限とする自社株買いの実施も発表。需給妙味の高まりなども支援材料につながる。

<7581> サイゼリヤ 1926 +263急騰。前日に発表の第1四半期決算が好感材料とされている。営業利益は12.8億円で前年同期比65%の大幅増益に。通期では29%増益予想であり、順調な立ち上がりと捉えられている。アジア地域の好調が大幅増益の背景、会社計画も3億円弱上回っているもようだ。ゴールドマン・サックス(GS)では、過大であった国内での経費管理改善など明るい兆しが出ていると指摘、目標株価を引き上げているようだ。

<3349> コスモス薬品 18000 +1770大幅高。前日に上半期の決算を発表、営業利益は86.3億円で前年同期比8.5%の減益となったが、会社計画の70.5億円は大きく上回る着地に。6-8月期の同17%減益に対して、9-11月期は同2%の増益に転じている。通期の増益予想は達成確度が高まる状況にも。ディフェンシブ性の強さも支援材料と捉えられる。

<2292> SFOODS 2307 -240下落率トップ。前日に第3四半期決算を発表、大幅増益決算ではあったものの、特にサプライズはなく、決算期待から株価の上昇が続いていただけに、出尽くし感が先行する流れになっているようだ。第3四半期累計営業利益は58.1億円で前年同期比57.1%増益、上半期実績の同64.1%増益に対して、9-11月期も同42.3%増と高水準の伸びが継続している。ただ、通期予想の上方修正もなく、一段の株価上昇に向けてのサプライズまでは乏しいようだ。

<3048> ビックカメラ 1274 +9しっかり。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は前年同期比72.5%増と大幅増益になっていることが評価材料視されている。会社計画比では想定線のもようだが、セクター内での相対評価を高める声は多いようだ。インバウンド比率は大幅に上昇しており、訪日観光客の増加に伴うメリットの大きさなどもあらためて意識される状況に。《FA》

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