『花より団子相場』、低金利で注目される高配当利回り銘柄

2015年1月12日 16:03

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

低金利が一段と進んでいることから、配当利回りの好い銘柄が注目されている。キャピタルゲイン狙いが難しくなっているだけに機関投資家だけでなく個人投資家もインカムゲイン狙いで高配当銘柄への関心を強めている。

低金利が一段と進んでいることから、配当利回りの好い銘柄が注目されている。キャピタルゲイン狙いが難しくなっているだけに機関投資家だけでなく個人投資家もインカムゲイン狙いで高配当銘柄への関心を強めている。[写真拡大]

 低金利が一段と進んでいることから、配当利回りの好い銘柄が注目されている。キャピタルゲイン狙いが難しくなっているだけに機関投資家だけでなく個人投資家もインカムゲイン狙いで高配当銘柄への関心を強めている。

 アベノミクス第1章で2013年の日経平均は約57%上昇したのに対し、アベノミクス第2章での2014年は約7%にとどまった。さらに、足元では昨年12月8日の1万8030円を高値に1カ月超、もたつく展開となっている。こうした日経平均の動きからもキャピタルゲイン(値上益)狙いが難しくなっている。しかも、個人の短期マネーに人気のマザーズ銘柄など新興系マーケットは日経平均以上に芳しくない。

 『アベノミクス第3章の成長戦略が効果を現し、GDPが上昇に転じるまでは値上り益狙いは難しいだろう』(中堅証券)との見方となっている。

 そこで、値上益に代わって注目され始めているのが、配当狙いである。9日(金)の10年国債利回りは0.275%と過去最低水準に落ち込んでいる。仮に、年利0.275%で預金したとすれば年間に受け取る利息は2750円。これに対し東証1部全銘柄の平均配当利回りは1.55%あり、同じように100万円投資したとすれば年間で1万5500円を手にすることができる。

 個々の銘柄でチエックすれば利回り3~4%の銘柄は多い。

 しかも、GDPは昨年4~6月と7~9月に2期間連続のナイナスだったが、東証1部上場企業の業績は好調である。つまり、株価に対する下値抵抗力がある。配当を狙うには絶好の投資環境といえる。

 2014年に続いて2015年のNISAも始まっている。個人の株投資への関心は徐々に高まっていることから今年は配当取りの買いが膨らむものとみられる。

 値上り益狙いを『花』とすれば、配当狙いは『団子』ということで、今年は『花より団子相場』が期待されそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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